続くコメの高止まり。年明け以降も続きそうです。

 12月13日、大阪市内のスーパーに並ぶたくさんの新米。13日の価格は、近江米5kgで2980円(税抜き)。例年と比べると1000円以上高くなっているといいます。今、コメ価格が高止まりとなっています。

 始まりは今年8月でした。今夏、大阪市内のスーパーから消えたコメ。わずかに入荷するコメを求めて人が並び、価格もこれまでの2倍以上に。「令和のコメ騒動」と言われました。8月末になっても状況は変わらず…

 (フレッシュマーケットアオイ 内田寿仁社長 今年8月)「全く(コメが)ないのがずっと続いています。心苦しいかぎりです」

 じわりじわりと食卓にも影響が出ました。

 【今年8月の買い物客】
 「毎日、スーパーに来たら絶対『(コメ)ないかな?』って見ちゃいますね」
 「パスタとかにしていますけど…」
 「(パスタなどは)子どもらが食べへん、飽きちゃって。『やっぱごはんがいい!』って。チャーハンとか」

 新米が出始めた9月。政府は「新米がスーパーの棚に並ぶ機会が相当増えている」「品薄感は解消に向かっている」としましたが、滋賀や京都で新米が盗まれる事件が相次いで発生。

 (コメ農家 兼田治雄さん 今年9月)「(コメが)出来上がり、次の日見たらなくなりました。本当にもう、がくっとしましたね」

 東京の農林水産省前では、国がコメの価格や生産量を安定させてほしいと、デモまで起こりました。そして今年10月、農水大臣は次のように述べました。

 (坂本哲志農林水産大臣※当時)「(今年のコメの状況は)非常に好調だと思いますので、コメ価格の高止まりが長く続くわけではないと考えています」

 農水大臣は「コメ価格の高止まりは長く続くわけではない」としましたが、12月13日、スーパー側に話を聞くと…

 (内田寿仁社長)「なんとか2000円台で踏みとどまっている滋賀のコメが売れ筋です。値段はどんどん上がってしまっています」

 夏に比べると量は十分、種類も豊富になっていますが、12月に入っても価格は高止まりが続いているといいます。

 (内田寿仁社長)「1月になったら約5%の価格上昇を(問屋から)申し入れされていますので、少しまた(価格が)上がると思います。その上昇傾向がいつまで続くか、そのあたりは私たちもまだ分からない感じです」

 年末まで尾を引いている「令和のコメ騒動」に買い物客は…

 「高いですね。(コメ不足でコメが)なくなったときに高くなった値段から下がっていないような気がしますね」
 「値上がりしてるのは聞きますね。でも上がっても買わなしょうがないからね。値段が上がったのはやっぱりきついですよね」

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