北陸新幹線の新大阪までの延伸、ここにきて懸念点が噴出しています。
12月13日午前、北陸新幹線の与党プロジェクトチームによるヒアリングが行われ、大阪や京都の知事らが出席しました。
与党のプロジェクトチームは北陸新幹線のルートについて、福井県小浜市を通り京都駅へ南下するいわゆる「小浜ルート」での建設を決めています。
ヒアリングに出席した大阪府の吉村洋文知事は、「大阪までの1日も早い全線開業が一番重要」としたうえで、建設期間や費用が当初の計画から倍近く増えていることへの懸念を示しました。
一方で、京都市の松井孝治市長は、延伸部分の8割がトンネルで京都市内の市街地では地下工事が必要であることを理由に「地下水への懸念」を指摘します。
(京都市 松井孝治市長)「酒造りだけでなく京料理であるとか染色であるとか、いろんな京都の生活文化、産業文化を支えてきた、その水に対する懸念ということを申し上げました」
ここにきて知事らから懸念が噴出している延伸計画。小浜ルートの詳細については、「京都駅」の候補地をどこにするかで3つの案があり、年内にも1つに絞り込む予定ですが…
(与党プロジェクトチーム 西田昌司委員長)「要するに、懸念する人からそういう情報が『懸念している』ということが伝わっているわけで、科学的な知見に基づいたことなのかというと、必ずしもそうでない。(Q京都駅の位置を決定できそうな見通しは?)それも含めて今申し上げる状況ではありません」
候補地決定は来週以降に持ち越しとなりました。
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