5週連続で値上がりしているガソリン価格。12月19日から政府の補助金が段階的に縮小され、さらに値上がりするのではないかと言われています。

 この12月、セルフサービスタイプにリニューアルオープンした大阪府堺市のガソリンスタンド『冨尾石油 堺宿院SS』。大吉洋平アナウンサーが訪れてみると…

 (大吉洋平アナウンサー)「きょうの価格でレギュラーが166円、ハイオク177円ですね。」

 オープン特価で周辺のガソリンスタンドより5円程度安くなっていることから、多くの人が訪れていました。

 (飲食店経営)「166円なのはすごく助かります。助かるけど、高い」
 (大吉アナ)「最近のガソリン価格についてどう思いますか?」
 (飲食店経営)「ずっと高いままでつらいとしか思ってないです」

 こちらの飲食店を営む男性。ガソリン価格の高騰で、仕事でつかっていた車をバイクに変えたといいます。

 (飲食店経営)「(ガソリン代は)前やったら3000円ぐらいだったのが、6000円超えるから。倍ぐらいかかるので(車は)ちょっと使えないです」

 (大吉アナ)「最近のガソリン価格はどう思いますか?」
 (レンタカー会社の人)「めちゃくちゃ高くなってますよね。お客さまに(レンタカー)返却のときに満タンにしてもらっているんですけど、その辺もシビアになってきますよね。いままでだったらある程度満タンにしてもらっていたらそれで良かったんですけど、そこから継ぎ足して次のお客さんに貸そうと思ったら1000円ぐらいすぐに入っちゃいますので」

 値上がりが続くガソリン価格。さらに来週以降、大きく値上がりする可能性が。政府が物価上昇対策として出してきたガソリンへの補助金が、12月19日から段階的に縮小されるのです。

 (冨尾石油 堺宿院SS 菊池翔太店長)「19日から(1リットル)5円ほど上がってしまいますので。12月は旅行などで車を使う頻度が増える時期にはなるんですけど、価格が高騰することによってどうなるのかなという不安も多少あります。(Q駆け込み需要は高まりそう?)大幅値上げというところで、駆け込み需要は高まると思います。混雑などもありますので、分散して来ていただければ」

 ガソリン価格の高騰は物流関係の現場でも頭が痛い問題です。

 (ナルキュウ中部 谷本弘光副社長)「トラックが走るのにどうしても“燃料”が必要なので、燃料が10円・1円上がっただけで、かなり大きい影響があります。(これまでと比べて)だいたい1.2~1.3倍の請求が来ますので。『間違えているんじゃないの?』というぐらいの請求が来ます」

 『物流の2024年問題』や最低賃金の引き上げといった苦しい台所事情に追い打ちをかける燃料費の高騰。輸送料金の値上げに踏み切るしかないといいます。

 (ナルキュウ中部 谷本弘光副社長)「(取引先に)お願いするしかない部分があります。ただ、全てかなうわけではないので、その分は会社が負担しなきゃいけないと思っています」

 そんな中、自民・公明・国民民主の三党は12月11日、幹事長による会談を行い、ガソリン税に上乗せされている暫定税率を廃止することで合意。具体的な実施方法などについては「引き続き関係者の間で誠実に協議を進める」として決まっていませんが“廃止”となればガソリンの価格が大きく下がる可能性も。物流費に影響し、食料品や日用品など生活に直結する物価上昇へと繋がるガソリン価格。果たして今後どうなっていくのでしょうか?

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