2024年12月は、JR平駅がいわき駅に生まれ変わって30周年の記念月。駅構内や周辺では、最新の技術で「あの頃のいわき駅」を楽しむことができる仕掛けが用意されるなど、盛り上がりを見せているが、12月7日には、いわき駅やその周辺にゆかりのある品々のオークションと販売会が行われた。

12月7日に福島県いわき市の「エスパルいわき」で行われた「鉄道古物販売会・オークション」。国鉄のプレートに、電子化が進んで使用されなくなった懐中時計など約300点の品々が並び、希少性の高いものはオークション形式で販売された。
国鉄時代の「草野駅」の看板を10万円で落札した男性は「普段通っていて看板は見ていたが、珍しい看板なのでぜひ取っておきたいなと思って落札した。家の壁にぶら下げておきます」と満足そうに話した。

販売会の会場で「草野駅」の駅名標を見つめるのは、販売会とオークションのために福島市からやってきた横須賀巧さん。
これまで大切に集めてきたコレクションに、まだ仲間入りしていない「草野駅」の看板を「お迎え」にきたという横須賀さんにとって、常磐線はまさに「青春の日々」だという。
「高校の時は常磐線で通っていて、駅名標もよく車窓から眺めていた。地元のもので、なおかつ通ってきた、お世話になってきたものを迎え入れることができて、大変うれしく思います」と話した。

たくさんの人を乗せて、たくさんの人との思い出を作ってきた「電車」…これからの時代も変わらず走り続けてもらうためには、私たちも交通機関の未来を真剣に考えていく必要があるのかもしれない。

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