石破茂首相は26日、官邸で開いた「政労使の意見交換」で、「33年ぶりの高水準の賃上げとなった今年の勢いで、大幅な賃上げのご協力をお願いする」と述べ、来年の春闘に向けて物価高を上回る賃上げの実現を目指す姿勢を改めて示した。赤沢亮正経済再生担当相に対し、最低賃金を2020年代に全国平均1500円に引き上げるための対応策を来春までにとりまとめるよう指示した。
政労使の意見交換の開催は今年3月以来。経団連の十倉雅和会長や日本商工会議所の小林健会頭、連合の芳野友子会長らが出席した。
首相は「賃上げの流れが雇用の7割を占める中小企業、地方で働く皆さまにも行き渡ることが重要だ」と語った。【園部仁史】
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