広島県福山市は30日、市内のメッキ業の工場有害物質「六価クロム」槽に転落したと思われるネコの死骸が見つかったと発表しました。

福山市によりますと、30日午前8時半ごろ、福山市柳津町で、付近の事業所から、ネコの死骸があると通報がありました。

その後、福山市が「六価クロム」の簡易測定を実施したところ、陽性が判定されたということです。

ネコが入り込んだのは、死骸が見つかった場所の近くにある「野村鍍金」の福山工場です。

3月11日、従業員が工場内でメッキを加工する際に使う「六価クロム」槽にネコのものと思われる黄色の足跡を発見。監視カメラで確認したところ、前日の夜に工場外へ出て行くネコの姿が映っていました。

槽に入っていた六価クロムは液体状で、濡れたネコに人が触ると、皮膚や粘膜を炎症させるといった症状が生じます。また、乾いていたとしても、触った手で目をこすれば失明してしまう有害性を持っているということです。そのため、福山市が「ネコを見つけても触ったりしないで、すぐに連絡してほしい」と呼びかけていました。

福山市によりますと、ネコの死骸は3週間ほど前からあった可能性があるということです。

※速報段階の情報です。

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