当時12歳の少女と数回性交したうえ、少女の裸の写真を撮影したとして、不同意性交等と性的姿態等撮影の罪に問われた元自衛官の男の裁判が開かれました。男は、お互いの同意があれば、12歳の少女と性交しても罪に問われるとは思っていなかったといいます。男が裁判で語ったこととは。


不同意性交等及び性的姿態等撮影の罪に問われているのは、元海上自衛官の男(23)です。

訴状などによりますと、男は、2023年10月から2024年1月にかけて、当時12歳の少女が、13歳未満であることを知りながら、鳥取県内のホテルで性交した不同意性交等と、10月29日にホテルで、スマートフォンで少女の陰部及び乳房が露出した姿態を写真撮影した性的姿態等撮影の罪に問われています。

「子どもは性行為をしてはだめという認識がありませんでした」

弁護人と検察官による被告人質問が行われたあと、裁判官による被告人質問が行われました。

Q車で鳥取まで?
―はい

Q何時間?
―休憩無しだと4時間ぐらいです。

Qそれは性行為をするためだけ?
―はい

Q妊娠する可能性は?
―あると思いました。

Q仮に妊娠したら?
―私が責任をとる必要があると思っていました。

Q具体的には?
―中絶するなら費用の負担。

Q12歳の女の子に成人するまで悪影響を及ぼすとは思わなかった?
―思わなかったです。相手が興味を持っていたので。

Q大人であるあなたが、そうではないと言うべきでは?
―子どもは性行為をしてはだめという認識がありませんでした。

Q13歳未満は同意があってもだめな理由はなぜだと思いますか?
―妊娠しても責任をとれないから。教育に悪影響だから。
その行為を軽視してしまう、考えが未熟だから。

Q判断能力が低いという認識は?
―大人に比べて鈍いと思います。

Q避妊具は使いました?
―使っていません。

Q中絶費用を負担すれば責任がとれると?
―思いません。そのあとの心のケアです。

Q身体的な負担は?
―あると思います。

Q体が成長途中で、未成熟な体で妊娠すれば負担がかかると思いませんでしたか?
―生理がきていれば妊娠できる体であるとの認識でした。

Qいまの認識は?
―思っていません。

Q反省文のなかで、法律を知らなかったことが問題とありましたが、ほかには?
―自分の行動で、これ大丈夫?と思ったら、調べて生活します。

Q自分の行為が相手や周りにどう影響を与えるか考えましたか?何に反省していますか?
―自分の考えの浅はかさです。自分がすることの「だろう」ではなく、「である」という考えで行動しようと思います。

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