浜松特産のうなぎ。これをすべて余すことなく使い切り、愛犬も喜ぶ商品があります。

<浜松総局 鈴木康太カメラマン>
「みんながっついてますね」

<DOGリフレOGGI 荻一司代表>
「わりとおいしく食べてくれている」

うなぎを使った犬のおやつ「ドライイール」です。

浜松市浜名区の「うなぎの井口」。白焼きの持ち帰りや地方発送の専門店で、浜名湖産を中心とした国産のうなぎを扱っています。多い時には、1日300匹以上のうなぎをさばいていますが、商品にならない部分がありました。うなぎの頭は硬いあごの骨などがあり、加工がしにくく、1年間で1トンほどを廃棄しています。

<うなぎの井口 井口恵丞社長>
「実はうなぎの身と同じ内容の栄養が含まれている。この頭を違う形で提供したいと」

うなぎの頭には、ビタミン類やカルシウムなどが含まれ、疲労回復や骨粗しょう症の対策にも効果があるといわれています。

そこで生まれたのが「ドライイール」。このドライイールは「うなぎの井口」と浜松市でペット関連の事業を手掛ける2つの会社が共同で開発しました。

<オフィスグローボネット 永井佳子代表>
「もともとドッグフードを販売していたが、イベントやお客さんと話をする時に(犬が)あまり食べないとか、すぐ飽きてしまうという声をよく聞くようになっていた」

「うなぎの井口」でさばいた頭は、鮮度が落ちないようその日のうちに加工します。頭に残っている血を丁寧に抜き、煮沸します。そして、一日半、乾燥させて完成です。

<荻代表>
「結構パリパリに骨まで割れるようなぐらいには熱が入っているので。無添加で作っているので、1個食べてみますか?」

<鈴木カメラマン>
「サクサク、大きい煮干しを食べているみたいで出汁の風味がツンてきます」

<荻代表>
「乾物なので噛んだら味がどんどん出てくると思う」

捨てられていたうなぎの頭が栄養抜群の犬のおやつに。将来はふるさと納税の返礼品に選ばれることを目指しています。

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