小学生の女の子を殺害しようとした疑いで逮捕された服役中の男。「女の子を物色していた」などと供述していました。

 カメラに気づき、笑みを浮かべ、うつむく男。11月8日、検察庁に身柄を送られた勝田州彦容疑者(45)です。勝田容疑者は2006年、兵庫県たつの市で小学4年の女の子の胸などを刺して重傷を負わせ、殺害しようとした殺人未遂の疑いが持たれています。

 2004年に岡山県津山市で小学3年の女の子を殺害した罪で、去年、無期懲役が確定し服役していた勝田容疑者。

 今年7月、勝田容疑者からJNNの記者宛てに届いた手紙には、カラフルで独特な文字が窮屈に並べられていました。無期懲役が確定した岡山県津山市の殺人事件については…

 【勝田容疑者からの手紙より】
 「否、断じて否でありますっ!!!」
 「アタクシは、断じて津山事件の犯人ではありませんっ!!!!真犯人は別にいますっ」

 一方、発生から18年が経っても有力な手がかりが得られていなかった、たつの市の殺人未遂事件。警察は岡山の事件と犯行の手口が酷似していたことなどから、今年5月に勝田容疑者への任意聴取に乗り出します。当初、事件への関与を否定していたという勝田容疑者ですが、聴取を重ねるなかで今年8月までに関与を認めるようになり、逮捕に至りました。

 捜査関係者によりますと、勝田容疑者は「女の子を物色していた」などとも供述。さらに、事件当日には、現場近くで別の女の子が男に抱きつかれるなどの被害もありましたが、勝田容疑者はこの事案についても関与を認めているということです。

 子どものころの勝田容疑者を知る人は、次のように話します。

 「小さいときは普通の子どもさんで、“かわいい僕ちゃん”でしたね。(テレビで)大人になった顔を見てびっくり仰天しました。人相が変わってしまっているので」

 その一方で、過去の裁判では、勝田容疑者が高校生のころから少女が登場するアニメなどに興味を持ち、少女が血を流す姿を想像するようになっていったことなどが明らかになっています。

 勝田容疑者は2007年に加古川市で小学2年の鵜瀬柚希さん(当時7)が殺害された事件についても関与を認めているということです。

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