無人販売店を狙った連続窃盗の一部始終を防犯カメラが捉えていました。バールなどでこじ開け、金を盗む手荒な犯行が実に11回も。
10月7日、岐阜県各務原市の餃子の無人販売店。午前1時前に入ってきた、黒づくめの人物。ショーケースに目もくれず、一目散に奥の木箱へ近づくと…くぎ抜きで箱をこじ開け、手掴みで中からお金を盗み…店を後にしました。この間わずか35秒。
そしてこの23時間後の夜の11時過ぎ。木箱はなおされていましたが…また黒づくめの人物が。再び木箱をこじ開け、店内にバリバリと大きな音が響き渡ります。
追加で入っていた売上も全て盗んでいきました。わずか24秒の犯行です。
しかし、これで終わりません。
「全部持っていかれて怒りしかない」
10月23日、岐阜県羽島市の系列店。午前0時過ぎの店内に…また。
やはり狙いは売り上げが入っている“あの木箱”です。少し手間取りますが、鳴り響く警報音もお構いなしにこじ開け…またも売上金を奪っていきました。
(JBシンフォニー 鈴木隆一さん)
「お客さまに入れていただいたお金を全部持っていかれて怒りしかない」
被害にあったのは、愛知・岐阜・三重を中心に展開している餃子の無人販売「50年餃子」。
小さなプレハブの24時間営業。料金箱はコストがかからない木箱にしていましたが、それが裏目に出ました。
10月26日には愛知県一宮市の店舗で。同じ日には小牧市でも。そして29日には愛知県清須市で。
くぎ抜きやバールで無理やり木箱を壊し、金を盗んでいく犯行。10月7日から29日の1か月足らずで、約11万円が奪われました。
木箱を金具で補強しても、性懲りもなく店舗へ…
(JBシンフォニー 鈴木隆一さん)
「今は金具で補強して、バールでこじ開けられないように」
対策として、木箱を金具で補強。
その後も性懲りもなく店舗への侵入と、木箱を壊そうとする犯行は続きましたが、現金の被害を防ぐことはできました。
(JBシンフォニー 鈴木隆一さん)
「取られたお金よりも補強した部品代とか人件費を考えると、そちらの方が負担が大きくなっています。とにかく早く(犯人を)捕まえていただきたいという思いが一番強い」
客を信頼する店の思いを踏みにじる今回の犯行。被害届を受けた警察が防犯カメラの映像を元に窃盗犯を追っています。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。