鹿児島市で6日、子どもたちの通学路を走るイノシシが目撃されました。近くでは先月、70代の女性がイノシシに足をかまれて大けがをしていて、市は「遭遇したら刺激せず、ゆっくり離れてほしい」と呼びかけています。

住宅街の道路をゆっくりと渡るイノシシ。今度は同じイノシシが道路わきを猛スピードで走り去っていきます。

動画は、6日午後5時ごろに鹿児島市明和1丁目で撮影されました。

(イノシシを撮影した人)「ここで片付けものをしていたら、足音なのか変な音がしたので、ぱっと顔を上げたらそこにイノシシが見えて。すごい速さで下りていった」

自宅の庭先から動画を撮影した女性は、ここの場所に住んで26年。初めてイノシシを見たといいます。

(イノシシを撮影した人)「怖い、攻撃してきたら。子どもたちが5時すぎなので帰る時間、きのうは誰もいなくてよかった」

現場は明和小・中学校からおよそ400メートルの場所で子どもたちの通学路です。去年、近くの原良地区では小学生が襲われけがをしたほか、先月も70代の女性がイノシシに足をかまれて大けがをしました。

このほか、今年7月には小野3丁目で県道を走る姿が、先月は原良7丁目で親子とみられる2匹が道路を横切る姿が目撃されています。

(明和の住民)「知らなかった。見たことはない。原良の下の方にはいると聞いてはいるが」

(明和の住民)「通る道なので。子どもが小学生なので怖い。通学路なのでここが」

鹿児島市には今年度、これまでにイノシシの目撃情報が138件寄せられています。

市は「イノシシは冬の繁殖期に向けて行動が活発化している」として、「イノシシと遭遇したときは刺激しないよう静かに離れ、近づいてきたらゆっくり後ずさりしてほしい」としています。

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