2つの未解決事件に急展開です。
フードを目深に被り、警察署に入った男。11月7日、殺人未遂の疑いで逮捕された勝田州彦容疑者(45)です。
警察によりますと、勝田容疑者は2006年、兵庫県たつの市で帰宅途中だった当時小学4年の女の子の胸などを刺して重傷を負わせ、殺害しようとした疑いが持たれています。2004年に岡山県津山市で小学3年の女の子を殺害した罪で、去年、無期懲役が確定し服役していた勝田容疑者。
今年7月、徳島刑務所にいた勝田容疑者から、JNNの記者宛てに届いた手紙には…
【勝田容疑者からの手紙より】
「否、断じて否でありますっ!!!」
「アタクシは、断じて津山事件の犯人ではありませんっ!!!!真犯人は別に居ます」
無期懲役が確定した岡山の事件について、「新聞でたまたま知った」などとしたうえで、自身が犯人ではないと主張していました。
一方、発生から18年が経っても犯人の特定につながる有力な手がかりが得られていなかった、たつの市の殺人未遂事件。警察は、岡山の事件と犯行の手口が似ていたことなどから、今年5月から勝田容疑者に対する任意の聴取に乗り出しました。当初は、関与を否定していたという勝田容疑者ですが…
(勝田容疑者)「女の子を刃物で刺したことにまちがいありません。殺すつもりはありませんでした」
聴取を重ねる中で、殺意は否認しながらも事件への関与を認めたのです。勝田容疑者の説明と女の子の傷の状況などに食い違いはなく、今回の逮捕に至りました。さらに…
(記者リポート)「勝田容疑者は、2007年に起きた加古川市で起きた別の未解決事件についても、関与を認める供述をしたということです」
たつの市の事件の翌年、同じく兵庫県の加古川市で小学2年の鵜瀬柚希さん(当時7)が胸などを刺され死亡した事件。勝田容疑者はこの事件についても、関与を認める供述をしているというのです。
女児への犯行を繰り返してきた勝田容疑者(45)。どうすれば子どもたちを守ることができたのでしょうか?専門家は…
(スキマサポートセンター 佐藤仁孝理事長)「『小児愛』『小児性愛』と呼ばれるものは、子どもに性的な関心を持ってしまっている人ということ。その関心を子どもに向けないように、認知を修正するようにというのはすごく時間がかかる作業」
(大吉洋平アナウンサー)「今の社会に足りないことは?」
(スキマサポートセンター 佐藤仁孝理事長)「例えば刑務所の受刑期間であったり、保護観察期間というのは法律で定められているので、その期間の間でしか、行政の職員はアプローチできない。本当に再犯リスクが高い者に対してはもっと積極的な介入があってもいいと強く思う」
急展開を迎えた、2つの未解決事件。警察の本格的な捜査が始まります。
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