洋上風力発電の作業員の育成を行う、国内最大となる訓練施設が完成し、7日開所式が行われました。

長崎市の伊王島に、総工費およそ8億円をかけて設立された「日本財団洋上風力人材育成センター」。国は、2040年までに、一般家庭の2700万世帯分の電力を洋上風力発電で賄う目標を掲げていますが、そのメンテナンスを担う技能者不足などが課題となっています。

日本財団 海野光行常務理事:
「洋上の厳しい環境での作業となるので、高い技術が求められています。早期に人材確保・育成が今求められている状況です」

施設では、海に落下した時に自分や仲間の身を守るための訓練や、高所や狭い空間でのケガ人の救出などの訓練が行われ、国際資格も取得できます。

6メートルの高さからロープを使って降りる訓練を体験しました。訓練には男女問わず参加できます。

友成アナウンサー:
「かなりの体力と勇気が必要ですね」

日本財団 海野光行常務理事:
「長崎のこの場所が拠点となって、洋上風力発電の人材育成をリードしていくそういう存在になってくれるといいなと」

再来年度には、世界初となる洋上タワーを使った施設が完成予定で、年間1000人の人材育成を目指すということです。

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