農村部の閑静な住宅街で未明、銃声が響きました。7日、富山県南砺市で警察官が金属バットで襲いかかってきた男性に向かって拳銃を発砲、男性の右足に当たった模様で重傷です。
嶋田万佑子 記者
「現場はJR城端線の線路沿いにあるこちらの住宅です。家は田んぼに囲まれており、街灯もない閑静な住宅街にあります」
警察によりますと、7日午前0時20分ごろ、南砺市高儀の住宅から「息子が妻を殴っている」と110番通報がありました。
警察官2人が駆け付けたところ、男性が奇声を上げながら金属バットで襲いかかってきたことから、「撃つぞ」と警告したうえで、拳銃2発を発砲したということです。
男性は右太ももと左腕から出血し、病院に搬送されましたが重傷の模様です。
110番通報したのは男性の父親で、男性の妻は後頭部から出血していますが命に別状はないということです。
現場は、JR城端線の高儀駅から400メートル南に位置する国道156号と国道471号に挟まれた住宅街で、近くに住む住人は男性と警察官とのやり取りを目撃していました。
女性
「娘が(銃声を)聞いてました。パンパンっていったけど、拳銃だとは思わんだと言ってました。助けてくださいとか『(男性が)110番してください』とか言って、で警察の方が『こっちが警察や!』って言って…」
男性
「近所の人みんな出てきて見とったけど、そのときはもう警察官が(男性を)押さえとって。助けて助けてとその男が叫んどって。撃たれたから痛かったんかな。警察官はもう抑えながら暴れるなっていうような言い方をしてて。普段割と静かな住宅街やね。普段そんな事件起こるような場所じゃないし。やっぱりちょっと怖いね。あれで終わりにして欲しいね」
警察によりますと発砲したのは30代の男性警察官で威嚇射撃はしておらず、1発目を発砲しても相手が怯む様子がなかったことから2発目を撃ったということです。
銃弾が男性に命中したかは捜査中ですが右足に当たった可能性があるとしています。
拳銃の使用について警察は「現時点では問題がなかったものと考えている」としています。
逮捕された男性はその後、ケガの治療のため釈放しましたが、警察は妻への傷害などの疑いで捜査しています。
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