奥能登豪雨の被災者に対する仮設住宅の完成について、石川県は必要な286戸の着工を7日までに終えました。しかし、完成は2025年2月以降で、遅ければ3月末になるとの見通しを明らかにしました。

仮設住宅は、輪島市の釜屋谷町で52戸、宅田町で78戸、珠洲市野々江町で22戸の合わせて152戸に加え、地震の応急対応で建てられた輪島市杉平町の仮設住宅敷地内に18戸を追加で整備します。珠洲市では初めての着工です。

県によりますと、9月の豪雨により住宅が倒壊したり床上浸水などで住めなくなった人に向けた仮設住宅の必要戸数は、輪島市と珠洲市であわせて286戸となりました。

当初の予定より完成遅れ避難所で越冬する被災者 馳浩知事は「工期の齟齬」

全て7日までに着工されましたが、限られた用地に2階建ての木造住宅を建てることになったため、完成は当初見込んでいた年内中からずれ込み、2025年の2月以降、遅ければ3月末になることが明らかになりました。

石川県・馳浩知事「工期の齟齬があった。率直にお詫びを申し上げたい。将来的には公営災害住宅などの用途にも活用できるので、長い目で見てご理解いただきたい」

被災者の中には、避難所で冬を越す人も出てくることから、県では暖房器具やホットカーペットの支給など寒さに備えた対策を行うことにしています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。