(トビラシステムズ セキュリティリサーチャー 柘植悠孝さん)
「迷惑電話などのデータを収集して対策サービスを行っている会社です」
名古屋に本社を置くトビラシステムズ。
この会社では、特殊詐欺などに利用された電話番号に関する情報を収集しています。
日々、迷惑電話に使用される番号は約3万件にも及ぶといいます。
その膨大なデータベースを活用し、迷惑電話の着信時に、その危険性を知らせるアプリなどを開発しています。
国際電話からの迷惑電話が急激に増加
そうした中、犯人たちが迷惑電話に使う電話の種類に、最近、大きな変化が…。
(トビラシステムズ セキュリティリサーチャー 柘植悠孝さん)
「日本の電話番号ではない、国際電話を使ったものが非常に多く発生している。」
以前は050から始まるIP電話による迷惑電話が多かったものの、去年の6月ごろを境に、国際電話からの迷惑電話の割合が急激に増えているのです。
(トビラシステムズ セキュリティリサーチャー 柘植悠孝さん)
「ことしの4月から050番号が(取得時に)本人確認が義務化されたので、050番号の悪用がしづらくなって、国際電話番号の悪用に流れたと考えられる」
末尾が「0110」の国際電話には要注意!
迷惑電話の主流となった国際電話。
その中で、この秋に急増しているのが末尾が0110からの着信。
その数は、この3か月で実に35倍に増加しているのです。
警察署の電話番号の末尾になっていることが多い、この番号を犯人たちが使う目的とは…。
(トビラシステムズ セキュリティリサーチャー 柘植悠孝さん)
「警察と思わせたい気持ちがあると思う。偽物の警察官から電話がかかってきて『あなたの電話が不正に利用されている』とか、そういった語りの内容で詐欺につなげていくことが多い」
知らない番号からの電話には「出ない」「かけ直さない」
(若狭敬一アナウンサー)
国際電話による詐欺が増えているんですね。
(柳沢彩美アナウンサー)
その中でも特に多くかかってくる番号というのがありまして、トビラシステムズの最新の調査結果によると最も多いのが「国番号1」という北米地域の電話番号を使ったもの。
続いて「国番号90」のトルコ、そして「国番号44」のイギリスです。
担当者によりますと、この電話をかけてくる犯人は実際に海外にいるわけではないそうです。
各国の番号取得サービスを使用していて、日本にいながら電話をかけることができる。
こうした番号からかかってきた電話には「出ない」「かけ直さない」。
これが重要になってきます。
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