2023年、海水温が高い影響で「養殖ホタテ」が大量に死んだ青森県の陸奥湾で、ホタテの生育調査が始まりました。青森市の漁協では約3割の稚貝が死んでいましたが、2023年ほどではなく、関係者が安堵しています。

養殖ホタテの調査は、陸奥湾の漁協などを対象に県が5日~8日まで実施する予定です。

このうち、青森市の後潟漁協では沖合い約3キロ、水深35メートルから引きあげたホタテの生育状況を調べました。

湾内は2023年に続き、2024年も水温が高かったため、ホタテが大量に死んでいることが懸念されましたが、へい死率は養殖1年目の稚貝が29%、養殖2年目の新貝が21%でともに2023年を下回りました。

後潟漁協 山口隆治 組合長
「水揚げは去年よりはいいかな。いまの段階では(例年の)6~7割は確保できるのではないか。(稚貝の成長で)漁師の首がつながるか、つながらないかになりかねない。稚貝の対策は真剣にみんなで考えてやっていかないと」

2023年の稚貝のへい死率は陸奥湾全体の平均で52.5%だったため、県や関係団体が水揚げ量の回復に向け様々な対策に取り組んでいます。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。