東京都知事選で敗戦したものの大きなインパクトを残した前広島県安芸高田市長の石丸伸二さんに、衆議院選挙の前、10月18日に単独インタビューを行いました。選挙や政治はなぜ変わらないのか、国民玉木代表との気になる関係、そして石丸さんの今後について取材しました。


◆衆院選に出馬しなかったワケ

岸田前総理の選挙区に出馬をほのめかすなどしていた石丸氏。今回の総選挙への出馬を「真剣に検討はした」と語りました。選挙公示前まで自民の小泉進次郎前選対委員長や立憲の泉健太前代表など与党、野党の党首クラスの選挙区から出馬する用意があるなどと各党への揺さぶりと議論の接点を求めましたが…

(石丸氏)「自民党がいわゆるガン無視ですよ、相手にしないという」

出馬してインパクトを残すには議論を巻き起こす必要があったが、そうはならない選挙になるだろうと、出馬しない判断に至ったと語りました。


◆与党自民党と野党を石丸氏はどう見ている?
 
 石丸氏は自民党を“玉石混交玉虫色”な存在だといいます。「与党でありながら日本を変えて前に進めようという意欲が感じられない。自民党という存在を生きながらえさせることを日本国よりも優先している、内向きな印象だ」とバッサリ。
 
 一方で野党も、「政権を担当する能力があるのかないのか、とても政権を任せられないというのが現状ではないか」と語ります。
 
(石丸氏)「政権交代ってどうやってやる気なんだろうっていう。言葉が難しいですが、蓋然性が伝わらない」


◆投票率が上がらず政治参加が進まないワケは?
 
 石丸氏は「今登場してる政治家や候補者のメンツがつまらないというだけだ」と話します。若い層が政治に興味がないというわけではなく、逆に、高齢者も表面的な投票にしか行けていない理由は今の政治家の魅力不足というのが結論だと断罪します。


◆国民玉木代表との気になる関係
 
 自民党にはガン無視されたという石丸氏ですが、呼びかけに応じたのがいま最も国政、政局で注目されている国民民主党の玉木代表でした。

 玉木代表は石丸氏のネット戦略などを参考にしたと公言していますが、石丸氏とのネットでの対談に応じたほか、選挙戦最終日には石丸氏が玉木代表の演説前に選挙カーに乗り演説していました。

 このインタビューでも石丸氏は国民の玉木代表は接点を向こうからもってくれたとし、自らが野党であれば選挙で裏金問題だけを訴えないだろうと、国民民主党が支持された理由と一致する戦略を吐露していました。

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