10月29日に原子炉が起動したばかりの女川原子力発電所2号機で3日、機器のトラブルが発生したことを受け、東北電力はけさ、点検のため原子炉を停止しました。今回のトラブル、なにが女川原発2号機で起きたのでしょうか。
通常「原子炉」と呼ばれているのが「原子炉圧力容器」です。女川原発2号機では、この中に核燃料の集合体が入っていますが、その燃料の間には中性子を計測するための検出器がついた棒も31本入っています。
この「中性子の検出器」が正常に機能しているかを確認するために、外部から「校正用機器」と呼ばれる別の機器を月に1回ほどのペースで原子炉内に入れてチェックしています。
今回は、この校正用機器を原子炉に出し入れする作業でトラブルがありました。校正用機器は直径5.5ミリ、長さ25ミリほどで、駆動装置とケーブルを使って細い管を通じて原子炉の中に入れます。今回は、原子炉内で作業を終え、自動で引き抜かれる際に、原子炉格納容器の底の部分で止まってしまったということです。
東北電力によりますと、震災前や10月も同じ作業をしたが、その時は問題はなかったということです。
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