台風22号発生へ フィリピンの東の熱帯低気圧 北上して暴風域伴う予想

3日、気象庁はフィリピンの東にある熱帯低気圧が12時間以内に台風になるとして5日先までの進路予想の発表を始めました。

台風となる見込みの熱帯低気圧は、フィリピンの東の海上を北西方向へと進み、来週半ばには暴風域を伴う見込みです。

フィリピンの東の海上の海面水温は、先月と比べるとやや下がり、また台風21号が通過したことで、その進路にあたる海域では水温の低下がみられますが、それでも28~30℃くらいあり、台風を発達させる暖かさはあります。

現在の予想では来週半ばごろにフィリピンの東の海上で速度がゆっくりとなり予報円が大きくなっています。まだ進路予想が定まっていないことを示しています。

それでは海外の予報機関ではどのような進路を予想しているのでしょうか。参考までに見ていきます。

海外予報機関 日本の南へ北上する一部データも 

アメリカ軍合同台風警報センター(JTWC)

アメリカ・ハワイにあるアメリカ軍の合同台風警報センター(JTWC)の情報です。ここでは監視すべき対象となりうる熱帯低気圧についての情報や台風となった場合の警戒情報などが表示されます。

3日午後3時の予想では、気象庁の進路予想と同様に北西へと進む予想です。最大風速をみると、7日から8日ごろに発達のピークを迎える予想となっています。

アメリカ海洋大気庁(NOAA)

アメリカ海洋大気庁はアンサンブル予報の結果について発表しています。「アンサンブル予報」は、数値予報の計算に使う最初の値をわずかに変えたものを複数計算して、その平均やばらつきの程度といった統計的な情報を用いて進路を確率的に予想するものです。
フィリピンの東の海上を北上した後は、個々のデータにかなりバラツキがあります。まだ進路が定まっていないことを表しています。

ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)

フィリピンの東の海上を北上した後は、こちらもかなり予想のバラツキが大きくなっています。西へと進んで南シナ海へと向かうメンバーと北東へ進んで日本の南の海上に達するメンバーに分かれている状況です。

※台風の最新情報については気象庁発表する台風情報をご確認ください

11月の平均発生数は2.2個 日本への接近は0.5個 上陸は過去一度のみ

気象庁のまとめによると、平年の値では11月に発生する台風の個数は2.2個となっていて、このうち日本に接近するのは0.5個となっています。

また1951年以降で、11月に日本に上陸した例は1990年11月30日に和歌山県に上陸した1個のみです。
(「上陸」は北海道・本州・四国・九州のみ 沖縄は「通過」のため含まれず)

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