テロ事件の発生に備えて連携を確認しました。岩手県警と陸上自衛隊は31日、国内に武装勢力が侵入したという想定で行った共同訓練を公開しました。

岩手県滝沢市の陸上自衛隊岩手駐屯地で行われた共同訓練は、岩手県警と陸上自衛隊が治安維持のために結んだ協定に基づいて実施されたもので、今回が9回目です。
31日の訓練には、岩手県警から40人、自衛隊から50人の合わせて90人が参加しました。

訓練は国内に武装勢力が侵入しテロ事件が発生したという想定で行われ、特に県警が単独で対処できない事態が発生した場合に備えて連携を確認しました。

(大崎記者リポート)
「いつ起きるか分からない有事に備えて、これから警察と自衛隊が連携して負傷者の救出訓練を行います」

銃撃により警察官が負傷したというケースが発生した場合、陸上自衛隊は、災害派遣や消火作業でも活躍するヘリコプター「UH-1J」で負傷者を輸送します。

参加者は訓練の中で、それぞれの役割や動きを確認していました。

(県警警備課 中瀬雅英警部)
「連携の部分だとか任務分担だとか対処要領といったところを確認できたということは非常に有意義な訓練だった」

(東北方面特科連隊第4大隊 赤坂俊哉第9中隊長)
「治安出動の発令された際に警察と自衛隊が協同して任務を遂行しなければならないというところで今後も引き続き練成を続けていければ」

県警と陸上自衛隊は万が一の事態に備えて今後も連携の強化を図ることにしています。

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