さわやかな秋晴れの下、青森県八戸市では「イワシの煮干し」づくりが盛んに行われています。

今野七海 記者
「イワシを天日干しする作業が行われています。秋の日差しをたっぷりと浴びたイワシは銀色に光り輝いています」

八戸市市川町の水産加工会社「中商」の加工場。サッカーグラウンド2面分ほどある広い敷地に、畳1枚分ほどのせいろに広げたイワシがずらりと並んでいます。

この時期恒例の「煮干しづくり」です。

イワシは、近くの海で獲れた「セグロイワシ」や「マイワシ」で、31日はイワシが日光にまんべんなく当たるように、せいろをひっくり返す作業が行われ、2~3日ほど天日に干すことで煮干しができあがります。

2023年は、イワシの水揚げがなかったため2024年は2年ぶりの煮干しづくり。
水揚げに合わせた作業は、いつもの年より1か月ほど遅い10月上旬に始まりましたが、イワシの水揚げ量が多かった2024年は、いつもの年の2割ほど多く出来上がっているということです。

中商 中道紀乃介 専務
「しけの日も少なくて、毎日イワシが揚がっていて、均等にいい品質の煮干しができているので、捨てることなくたくさん作ることができています。八戸で煮干しを作っているところも少なくなってきているので、地元の味として出汁をとったりして1人でも多くの人に食べていただけるとうれしい」

煮干しづくりは11月上旬まで続き、出来上がった煮干しは県内のスーパーや市場などに並ぶ予定です。

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