琉球国王が重要な儀式の際に着用した「玉冠」(ぎょくかん)と王装束が、あす11月1日から特別公開されます。

那覇市歴史博物館に収蔵されている国宝「玉冠」は、琉球国王が即位儀礼である冊封や重要な儀式で着用していたもので、戦前までは複数あったとされますが、戦争で焼失し、現存するのはこの1点のみとなっています。

製作されたのは18世紀から19世紀頃とされ、金銀、水晶、珊瑚などの玉288個がとめつけられているほか、金の簪(かんざし)には、王権を表す龍が精密に刻まれています。

また会場には玉冠とともに着用していた装束で、中国の皇帝から琉球国王の証として贈られた「唐衣裳(とういしょう)」も展示されています。

▽那覇市歴史博物館 山田葉子 学芸員
「琉球王国の素晴らしい文化を伝える大切な宝物です。じかに足を運んでいただいて、歴史の重みというものを感じ取っていただければと思います」

国宝「玉冠」の特別展示は、11月13日まで那覇市歴史博物館でです。

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