静岡大学の学長に再選された日詰一幸学長は10月31日、浜松医科大学との統合・再編について「合意書を含め今年度内を目途にリセットする」と述べました。長年、膠着状態だった議論は事実上、白紙に戻ることになります。
<静岡大学 日詰一幸 学長>
「現在、膠着状態にございます浜松医科大学との法人統合・大学再編の議論に区切りをつけることだと考えております。合意書につきましては、今年度内をめどに1度リセットする」
静岡大学の学長選考で再選が決まった日詰学長は31日、会見に臨み、浜松医科大学との統合・再編問題について合意書を含め事実上、白紙とする考えを示しました。
静大と浜医は2019年に、法人を統合して2つの大学に再編することで合意書を交わしましたが、統合・再編の在り方について静大の学内では意見が折り合わず議論は膠着状態に陥りました。
そして2023年、日詰学長は浜医との合意書とは異なる1つの大学に2つの分校を置く「1大学2校」案を静大の正式な案として決定しましたが、浜医側は合意書通りの再編を求め受け入れませんでした。
こうした中、行われた静大の学長選考では、合意書通りの再編を推進する副学長を制し、日詰学長の続投が決まりました。
<静岡大学 日詰一幸 学長>
「本学は、法人統合・大学再編の1つの答えとして、地区ごとの大学には分割せず、総合大学としての形を維持する、あるいはそれを発展拡大していく」
日詰学長は今後、統合・再編についての考えを浜医側に申し入れる方針です。
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