ナラなどの広葉樹を枯らす病気=「ナラ枯れ」について、青森県は今シーズンの被害は過去最多の6万本あまりになったと発表しました。被害はこれまで「津軽」だけでしたが、今シーズン、「下北」と「上北」でも初めて、確認されました。
県によりますと、2024年6月までの1年間、ナラ枯れは6万1217本確認され、前のシーズンの約2.5倍にのぼると発表しました。県内でのナラ枯れ被害としては過去最多です。
ナラ枯れは、県内では2010年に深浦町で確認されて一度終息しましたが、近年再び広がり見せています。
今シーズンは津軽だけではなく下北と上北でも初めて被害が確認され、新たに12市町村が加わり20市町村になりました。被害が急速に拡大した要因について、専門家は暖冬で病原体を媒介する虫が越冬している可能性などを指摘しています。
県は、天然記念物や海岸防災林など特に保全が必要なナラを中心に防除するなど、対策を見直すことを検討しています。
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