タコの価格が高騰し、ついにマグロを超えました。

タコ歴史的高騰 世界で人気に

総務省「小売物価統計調査(東京都区部)」で、タコとマグロの小売価格の推移を見てみると・・・
10年前の2024年、タコは100グラムあたり276円、マグロは390円でした。
そこから両方とも価格が上がり、2024年10月にはタコは513円、マグロが492円と、タコがマグロの価格を抜いている状況です。

タコはこれまで「デビルフィッシュ」と呼ばれ欧米では食べる習慣がありませんでしたが、その欧米の人がタコを食べだしたことで、日本の商社が買い負ける状況が数年続いているのが価格高騰の一因だといいます。

恵俊彰:
ドジャースタジアムにも「銀だこ」ができましたもんね。

米・ボストンでは、ホットドッグならぬ「タコドック」が人気だったり、中国ではたこ焼きブームがあったりと、安く手に入っていた海外産のタコが世界中で取り合いに。
今後正月の「酢だこ」などで需要が高まり、さらに値上げする可能性もあります。

コメンテーター 朝日奈央:
この間出店でたこ焼きを買って食べた時に、タコが結構小さかった。なんかその理由がちょっとわかった気がします。大変なんだなって今思いました。

コメンテーター 杉浦太陽:
僕は大阪人なんでもう死活問題ですね。一家に1台タコ焼き機がありますけども、気軽にできなくなっちゃう。

「庶民の食材だったタコが・・・」スーパーでは

東京都練馬区の「スーパーアキダイ」でのタコの値段は、
今年春先⇒398円(100gあたり)
きょう(10月30日)⇒458円(100gあたり)

スーパーアキダイ 秋葉弘道社長:
3月の398円もすごく高くてこれ以上値段は上がらないと思っていたのに、さらに上がったという状況ですね。
20年ぐらい前までは、大体100gあたり98円とかで特売してたんですよ。今もう458円だから4倍以上ですもんね。

この日スーパーアキダイでのバチマグロの価格は100gあたり458円とタコと同じ価格です。

スーパーアキダイ 秋葉弘道社長:
これはもうあり得ないですよね。マグロはちょっと高級なイメージがありますけど、タコは非常に安いイメージがあったものが、値段が一緒になって売っているという。本当に異常な状況ですよね。やはり世界的な人気と、日本の円安という状況もあるでしょうね。

恵俊彰:
社長、タコの値段はいつまで高いんですか?

スーパーアキダイ 秋葉弘道社長:
下がる見込みがあるんですかね。
世界的人気になったものが人気がなくなるってことはなかなかないと思うんですよね。
日本の食文化が世界に認められたということもあって喜ぶべきことだと思いますけど、庶民の食材だったタコが身近な存在じゃなくなってるのは少し寂しいですね。
値段が下がることはほとんどないと思いますよ。
高級食材の仲間入りをしたと言っても過言ではないでしょうね。

日本が輸入しているタコは、モーリタニアやモロッコ産の「マダコ」が約7割(冷凍タコ類)を占めています。
インドネシア産の「ワモンダコ」の価格がマダコの約半額ということで、タコ高騰の救世主になるのではと注目を集めています。

恵俊彰:
世界的に取り合いになる可能性もある?

弁護士 八代英輝:
そうですね。今までモロッコとモーリタニアに集中してましたから。
そこは乱獲もありますし、資源の枯渇もあって安くなる見通しは立っていないので、代替産地は非常に大事だと思いますね。

(ひるおび 2024年10月30日放送より)

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