山形県酒田市で起きた連続不審火事件で、放火の罪に問われている元酒田市消防団の男の第2回公判がきょう開かれ、新たに酒田市内の国有林を焼損させたとして、森林法違反の罪で追起訴されたことが明らかになりました。
非現住建造物等放火の罪に問われているのは、元酒田市消防団副分団長の田賀一稀(たが・かずき)被告(28)です。
起訴状などによりますと、田賀被告は今年5月に、酒田市内の複数の建物に灯油をまき、火をつけたとされています。
9月の初公判で田賀被告は、3つの起訴内容について全て認めていて、弁護側は事実関係について争う姿勢を示していません。
きょうの公判では、新たに田賀被告が5月5日の夕方、市内の国有林の伐採木(ばっさいぼく)に灯油をまき火をつけたなどとして、森林法違反の罪に問われた件について審議され、田賀被告は「間違いありません」と認めました。
冒頭陳述で検察は、「事件当日は休日にも関わらず消防団の活動に参加しなければ
ならなかったことへのイライラなどがあり憂鬱を晴らすために放火を思いついた」などと指摘し、弁護側は控訴事実は争わないとしています。
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