災害現場などで人命救助にあたる救助隊員を目指して、青森県消防学校に入校した31人が来週の卒業式を前に訓練の成果を披露しました。2024年は初めて女性の消防職員が入校しました。

訓練の成果を披露したのは、10月2日に県消防学校に入校した救助隊員を目指す31人です。

24日の訓練は、車の衝突事故や火災などが発生した想定で行われ、消防学校で磨いた「技術」や「チームワーク」で救助活動にあたりました。

学生のうち、弘前消防本部に勤務する工藤かれんさんは、県内で初めて救助科で学ぶ女性消防職員です。

県内の消防職員約2600人のうち女性は55人いますが、救助隊員として活動している女性職員はまだいません。

工藤さんは女性の活躍の場を広げようと、救助隊員を志しました。

県消防学校救助科 工藤かれんさん
「これから私が青森県内をひっぱっていく、ではないですけれども、ここからもがんばって救助の女性隊員が増えていくようにがんばっていきたい」

入校した同期も工藤さんの存在を励みにしています。

県消防学校救助科 上野幸博さん
「すごくたくましくて、知識もすごくあって、すごく頼りになる。特に女性の方と話すときに柔らかく話せるので、すごく助かっています」

県消防学校救助科 工藤かれんさん
「少しでも目指したいと思う女性職員がいれば、(働く)環境はどんどん変わっていくと思うので、あきらめずに最後まで目指してほしいと思います」

学生たちは10月30日に卒業し、それぞれの配属先である消防本部で実務にあたります。

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