雨の降る中、薄暗く狭い道を靴も履かずに歩く女の子を発見…。帰宅途中で通りかかった高校生が思わず抱き上げました。迷子の4歳女児を保護した高校生たち3人、とっさの判断です。
富山県の射水警察署で、迷子になっていた女の子を無事保護したとして、高校生と配送ドライバーの3人に感謝状が贈られました。
10月7日午後6時50分ごろ、大門高校3年の早川流維さんと窪田花依さんは、学校からの帰宅途中、越中大門駅から200メートルほど離れた路上で雨の中を靴も履かずに歩いている女の子を発見しました。
大門高校3年生 窪田花依さん
「この道、すごく狭いので車にひかれる可能性もあるし、(近くの)線路にでも上っていったら、もしかしたら電車にひかれていたかもしれないし」
そこは細い道が続く住宅街…、すでに日が落ち、辺りは薄暗かったといいます。
近くに保育施設、もしかして確認すると…
大門高校3年生 窪田花依さん
「こういうふうに抱き上げました。ここにおしりがあった感じですね」
その様子を見ていて高校生たちに声をかけたのが配送ドライバーの紅井純平さん(26)です。
配送ドライバー 紅井純平さん
「靴下で雨の中、小さい子が走っていたので、これはただごとじゃなかったので、近くに用水もありますので、そういうのもあってやっぱり心配でしたね」
紅井さんは、近くの保育施設に女の子が在籍していないかを確認。すると、この保育施設の関係者が110番通報し、女の子は発見からおよそ10分後、保護者に再会できました。ケガはありませんでした。
大門高校3年生 早川流維さん
「やっぱり安心したし、親御さん見つかってよかったな、みたいな…」
大門高校3年生 窪田花依さん
「助けてよかったなと思いました」
配送ドライバー 紅井純平さん
「自分たち以外にもほかの大人の人たちも心配してその子のことを気にかけていたので、(今後も)間違っててもいいので声をかけられたらなと思います」
接し方で幸せな気持ちにさせる保育士に…
突然現れた迷子をすばやく保護した高校生のとっさの判断には、これまでの経験が生かされているといいます。
大門高校3年生 早川流維さん
「高校で保育園に行く実習があったんですけど、そのときに小さい子と接するときに気をつけることを学んでいて…」
大門高校3年生 窪田花依さん
「目線を合わせて喋ることは心がけました。子どもからみて私は知らない人だったので、『こわいいひとじゃないよ』っていうのは思ってほしくて…」
窪田さんにはこんな将来の夢も…。
大門高校3年生 窪田花依さん
「喋り方とか接し方で幸せな気持にしてあげられるような保育士になりたいです」
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。