各地で相次ぐ「闇バイト」の実行役による強盗事件。警備会社には、侵入されためないには、どうすれば良いのかという問い合わせが急増しているそうです。

連続強盗で“いかに家に侵入されないか”という意識高まる

良原安美キャスター:
首都圏などで強盗が相次いでいます。8月以降に起きた、闇バイトを実行役とした14の事件には関連があると見られていて、合同捜査本部が設置されている現状です。

こうしたなか、防犯意識が高まって問い合わせが急増しているのがセキュリティ会社の「ALSOK」です。相談件数は2023年の同じ時期と比べ、10月22日現在、約5倍に膨らんでいるといいます。

内容としては、たとえば「ガラスが割られるケースが多いので、割られない頑丈なものありますか?」「侵入→緊縛という前に、入られないためにどうすべきか?」といった声があり、“いかに家に侵入されないか”という意識が高まっているようです。

元神奈川県警捜査一課長の鳴海達之さんに話を伺うと「侵入される強盗や空き巣など、どちらも対策は同じです」とのことでした。

ALSOKによると、強盗や空き巣は、たとえば光や音、防犯カメラを嫌います。また、ガラスなどに取りつけられ、衝撃に反応する防犯ブザーも効果的だといいます。

やはり、これだけ事件が起こっていると不安ですよね。

井上貴博キャスター:
ただ単に対策するだけではなく、外から見たときに「防犯意識が高い家なんだ」とアピールしなければ、狙われてしまうということですよね。

元競泳日本代表 松田丈志さん:
それが抑止力になりますし、実際に私のマンションでも敷地内で不審者の目撃情報があって、やはりカメラや人感センサーが追加されていました。

「SW○」「Mw8-20R」「20SWSS」…このマーキング、どういう意味?

良原キャスター:
防犯意識が高まるなか、特に空き巣対策について詳しくみていきます。

鳴海さんは「侵入対策も大切ですが、狙われているかチェックすることが重要です」といいます。というのも、空き巣の犯人は下見をする際、表札やポストなどに住人の情報を記入(マーキング)しているケースがあるということです。

どのようなマーキングなのか具体的にみていくと、たとえば…

【SW○】
S:一人暮らし(シングル)
W:女性(ウーマン)
○:侵入しやすい(マル。白いシールが貼られている場合も)

【Mw8-20R】
M:男性(マン)
w8-20:平日(ウィークデー)8時~20時
R:留守(カタカナで「(ル)」と書かれている場合も)

【他にもこんなマークが】
F:ファミリー
学:学生
赤:赤ちゃんがいる
×:侵入できない(バツ。黒いシールが貼られている場合も)

【20SWSS】
20:20代
SW:一人暮らし女性(シングルウーマン)
SS:土日休み(サタデー、サンデー)

ホラン千秋キャスター:
ポストなどに、これだけたくさんの文字が書いてあったら気付かないのでしょうか。

良原キャスター:
小さく書かれていると、意外に見過ごしてしまう場合もあるといいます。皆さんも、ぜひチェックしてみてください。

井上キャスター:
これだけデジタルの時代になっているなか、なぜこのような証拠を書いて残すのだろうと感じます。全部デジタルで、たとえばGoogleマップ上に落とし込んで共有することもできそうなのに、こういう手口もあるのですね。

元競泳日本代表 松田丈志さん:
仲間のためにやっているのか、それとも他のグループとの共有なのか、そのあたりも気になります。

ホランキャスター:
「こういうマークがあるかもしれない」とよくテレビで見るので、自分でも探してみるのですが、ないならないでもちろんいいものの、自分の想像の及ばないところにメモ書きやマーキングをされていたら怖いです。どうやったら防げるのだろうかと思います。

自宅にマーキングを見つけてしまったらどう対応すべき?

良原キャスター:
万が一マーキングを見つけてしまった場合はどうすればいいのか、鳴海さんに伺いました。

まず「写真を撮って警察に連絡してください」といいます。そして、すぐにマークを消すのが大事だということです。マークが残ったままだと「この家は防犯意識が低いんだな」と思われ、狙われやすくなってしまうそうです。

井上キャスター:
犯行グループは先々を行くので、メディアがこうして取り上げた時点で、また先を考えて違うことをやっていると思います。とはいえ視聴者の皆さんには、こうやって手口を知ることで、一つ一つ潰していただきたいという思いではあります。

元競泳日本代表 松田丈志さん:
井上さんが先ほどおっしゃったように、デジタル上で情報を共有する場合もあるでしょうし、やはり防犯意識を高め、しっかりアピールをしていく以外はないのかと感じます。

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<プロフィール>
松田丈志さん
元競泳日本代表
五輪4大会出場 4個のメダル獲得
JOC理事 宮崎県出身 3児の父

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