鹿児島空港近く(鹿児島県霧島市)で撮影されました
MBCスクープ投稿にいただいた、飛行機と虹のきれいな写真です。撮影者はペンネーム「ジャスミン」さんで、10月21日(月)午後2時前に撮影したそうです。
写真では、ひときわ明るい主虹(しゅにじ/しゅこう)だけでなく、色の向きが逆の副虹(ふくにじ/ふくこう)が見られ、その主虹と副虹の間を飛行機が離陸するかのように写っています。主虹だけでなく副虹も見られるのはラッキーですし、それだけでなく、主虹が地面を覆うように直線的に広がっているのも珍しい現象です。普段は半円状に見える虹がどうして地面スレスレになったのでしょうか?
原因は太陽の高さ
虹は太陽光線に対して、およそ42°の角度で発生します。例えば、雨上がりの夕方、夕日の反対側の東の空に虹が出る時には、太陽の高度が低いため背の高い虹ができます。
しかし撮影時間が真昼だったこのケースでは、太陽の高度が高いため、逆に背の低い虹が見られたました。(屈折する角度の関係上、虹は低くなる)
撮影時刻と虹の高さに注目してご覧ください。
こちらは「coccori-na」さんから。撮影場所は「ジャスミン」さんと同じく鹿児島空港近くです。1枚目の撮影時間が午後1時54分、2枚目が午後1時57分、3枚目が午後2時7分、4枚目が午後2時12分で、時間経過とともに太陽の高度が低くなるため、虹が高くなっていくように見えます。
撮影した「coccori-na」さんも、『しばらく見ていたら、虹が上がってきました。虹って、上がってくるんですね』と背が高くなっていく虹を見て、コメントしています。
10分程度で高くなる虹
「ジャスミン」さんの連続写真でも、1枚目の撮影時間が午後1時49分、2枚目が午後1時57分、10分程度のわずかな時間ですが、虹は高くなっています。
虹に包まれたレインボータウン!
ナミッキーさんが撮られたお写真。虹がかかっているように見えるのは鹿児島県姶良市です。虹に包まれたレインボータウンとなっていました。
過去にはMBC本社からも『低い虹』が見えました
MBC亀田晃一気象予報士の撮影です。背の低い『主虹』と『副虹』、撮影時間も太陽の高度が高い午後1時ごろでした。
太陽の高度が42°を下回るころから、昼でも虹が見られるチャンスが出てきます。
太陽が南中する正午前後に、南中高度が42°を下回るのは、東京で10月下旬~2月中旬。札幌では10月上旬~3月上旬。那覇では12月上旬~1月上旬です。
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