寒暖差が激しい日が続く中、都内のクリニックには発熱や咳を訴える多くの患者の姿がありました。その理由は「マイコプラズマ肺炎」。3週連続で過去最多を更新しています。
■“マイコプラズマ”感染拡大 3週連続で過去最多
南波雅俊キャスター:
マイコプラズマ肺炎の患者数が7週連続で増加しています。過去最多は3週連続で更新を続けていて、1医療機関あたり1.95人いるということです。(1医療機関あたりの報告数 国立感染症研究所 IDWRデータ 10月13日までの1週間)
この数字だけ見るとそれほど多くはないように感じるかもしれませんが、2016年に大流行したときでも、1医療機関あたり1.6人台だったので、かなり多い数字です。
10月17日には、奈良医師会がマイコプラズマ、インフルエンザ、新型コロナの“トリプルデミック”の警戒を呼びかけています。
感染症の流行時期について、いとう王子神谷内科外科クリニック伊藤博道院長にお話を聞きました。普段であれば、マイコプラズマは10月ぐらい、インフルエンザは12月くらい、新型コロナは1月くらいから増えてくる感覚ということですが、今、前倒しになってきていると感じているということです。
その背景としては、コロナ禍が明けたということで免疫が全体的に落ちている可能性がある。また、長引く猛暑と寒暖差で疲労が溜まっているのではないかとしています。
前倒しで流行っているインフルエンザに関して、伊藤院長は「インフルエンザワクチンの有効性が高まるまで約3週間かかる」といい、11月初旬までに接種を呼び掛けているということです。
ホランキャスター:
松田さんは、お子さんもいらっしゃいますし、風邪や感染症にはかなり敏感に対応されてますか。
元競泳日本代表 松田丈志:
やはり常に気にはしています。ただ、子どもの場合は幼稚園や小学校に行くと、常に何かしらの病気をもらって帰ってくるので、その度に病院に行って何が原因なのかをちゃんと調べないと対処のしようがないですし、他の人にうつしてしまうという可能性もありますよね。
井上貴博キャスター:
マイコプラズマ肺炎は、新型コロナウイルスと比べて圧倒的に感染力は低いですが、3週間ぐらい潜伏期間があるので、知らず知らずのうちに広めてしまう。最近は確定診断がなかなかつかなくて、普通の風邪もありますし、マイコプラズマも軽症だと普通の風邪だし、インフルエンザもあるし、それも厄介だなと思います。
松田さん:
僕もかつて、疲労も重なって肺炎になったことがありますが、相当きついのでできれば避けたいという気持ちはあります。
南波キャスター:
マイコプラズマとインフルエンザ、新型コロナに同時感染することもありますので、ご注意ください。
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<プロフィール>
松田丈志さん
元競泳日本代表
五輪4大会出場 4個のメダル獲得
JOC理事 宮崎県出身 3児の父
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