(若狭敬一アナウンサー)
米の価格が、なかなか下がらない状態が続いているようですね。
(大石邦彦アンカーマン)
はい、消費者の方だけではなく、農家の方、お米屋さん、皆さんが驚いているんですね。
米の卸売価格ですが、9月に2万2700円となり、これは2006年の調査開始以来、過去最高となりました。2万円を超えたのも初めてのことなんです。
なぜ、こんなに高くなったのかということですが、農林水産省によりますと、この夏の米の品薄で新米の集荷競争が起きて価格が跳ね上がった。
農業の資材価格も高騰しているからということなんですね。
(柳沢彩美アナウンサー)
去年の値段が恋しく思えてきてしまいますが、これから安くなるんでしょうか?
米の価格は下がる?今後の見込みは…
(大石アンカーマン)
皆さん、そこが一番気になると思うんですが、需要の面からみてみましょう。
今は米の割高感があるので、麺やパンに移行していくのではないかということで、となると米の需要は下がることになります。
一方で、米の供給量を調べてみると去年は661万トンでした。
ことしは去年よりも22万トン、3%増えて683万トンの見込みで、増えているんです。
需要が減って供給が増えればどうなるかというと、価格は下がる見込みとも考えられます。
米農家の方に聞いてみたところ、ある程度は米の価格が高くないと全てが値上がりしているので経営が持たないと。
ただ米の価格が上がりすぎると米離れが進むのではないかということも心配だと話していました。
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