衆議院選挙は27日の投開票まで1週間を切り、12日間の選挙戦は後半に突入しました。鹿児島県内4つの選挙区には12人が立候補しています。
鹿児島1区は、参政党新人の昇拓真さん、自民党前職の宮路拓馬さん、立憲民主党比例九州前職の川内博史の3人。
2区は、参政党新人の矢竹ゆかりさん、共産党新人の松崎真琴さん、無所属前職の三反園訓さん、日本維新の会新人の辻健太郎さん、自民党比例九州前職の保岡宏武さんの5人。
3区は、立憲民主党前職の野間健さん、自民党比例九州前職の小里泰弘さんの2人。
4区は、自民党前職の森山裕さん、社民党新人の山内光典さんの2人が立候補しています。
県内の選挙区に候補を擁立した政党の幹部も続々と鹿児島に入り、各党の舌戦が熱を帯びています。
(自民党 石破茂総裁)「民主主義というものが、そういう暴力で破壊されるようなことがあっては絶対にあってはならない」
自民党の石破総裁は19日、鹿児島市と薩摩川内市で街頭演説をしました。当日朝、東京の自民党本部に火炎瓶のようなものが投げ込まれるなど、事件直後の地方遊説となり、会場には金属探知機が導入され、厳重な警備が敷かれました。
演説で石破総裁は派閥の裏金問題について謝罪し、「地方創生」の推進に力を入れる考えを強調しました。
(自民党 石破茂総裁)「高い出生率を誇る鹿児島県だが、1年に人口が1万4000人ずつ減っている。若い女の人たちがどんどん県外に出てしまう。若い男の子たちがどんどん県外に出てしまう。雇用と所得、若い人が住みたくなるような地方をつくっていかないと、この国はなくなる。もう一度、地方創生をやり直す」
演説を聞いた人たちは…
(鹿児島市70代・自営業)「みんなは毎年、納税しているのに(裏金問題が)あると嫌。石破さんも今から変えると言っているので期待したい」
立憲民主党の泉前代表は21日、鹿児島市で街頭演説し、自民党派閥の裏金問題を批判した上で政権交代を訴えました。
(立憲民主党 泉健太前代表)「今回は自民党を応援する皆さんも、おしおきをしなければいけない。物価高の大変さが分かっているのか。賃上げ、賃上げと言っているが、年金生活の皆さん。芯がない。防衛費に5年で43兆円もぶっこんだら国の予算がなくなる」
(鹿児島市80代)「年金暮らしだし、今から先、ひ孫も生まれたが、今後のことが心配。消費税がなくなれば(物の値段も)高いと感じなくなるのでは」
社民党の福島党首は先週、霧島市で演説し、反戦を掲げつつ、憲法改正や防衛強化への反対を訴えました。
(社民党 福島瑞穂党首)「裏金議員、法律も守らない人たちに憲法を変える資格などない。自民党が競り勝てば憲法改悪、軍拡、戦争への道を行く。社民党はこれを止めたい。何としても止めたい。憲法を守り、生かしていく。平和が一番、生活が一番」
(姶良市70代)「ぶれていない。そういう政党が評価されるような世の中になってほしいし、国民にも評価してほしい」
一方、20日、鹿児島市で街頭演説した参政党の神谷代表は、安全保障環境の変化を受けて防衛強化の必要性を訴えました。
(参政党 神谷宗幣代表)「薩摩の人が明治を維新のあと、支えたでしょう。西郷さんがラストサムライになったでしょう。だからその歴史を思い出して、もう一度、外交や防衛をちゃんとできる。日本の陸軍をつくった歴史を思い出し、外交・防衛問題を受け止めて政治に物を申してほしい」
(鹿児島市80代)「息子たちの時代には日本が立っていけない。外国人でいっぱいになり、本当の日本のすばらしさがなくなる。力を振り絞って日本国のため頑張れ」
27日の投開票に向けて後半戦に入った衆院選。22日は共産党の小池書記局長、23日は立憲民主党の野田代表が鹿児島入りを予定していて、舌戦はますます熱を帯びそうです。
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