相次ぐ熊本市電の運行トラブルを受け、熊本市交通局が、中間段階の改善報告書を九州運輸局に提出しました。
熊本市電では今年、事故につながりかねない8件のインシデントを含む運行トラブルが16件発生しています。
そのため九州運輸局は9月20日、交通局の試験で合格点に達していない運転士に市電を運転させたことなど七つの問題点を指摘して改善を指示していました。
これを受けて市交通局は10月21日、中間の改善報告書をまとめ、九州運輸局に提出しました。
熊本市交通局 井芹和哉 交通事業管理者「安全管理に対する組織体制ができていなかったことが、インシデントや事故などにつながっている」
市交通局では11月1日から、これまで営業所長が兼任していた安全統括管理者を独立させ、交通局の組織の外から選任します。
今後はその管理者を中心に安全対策に係る専門部署を設け、改めて最終報告書をまとめます。
【熊本市電 2024年の主な運行トラブル】
【重大事故】1件
①7月26日 熊本駅前近くで脱線
【重大インシデント】3件
①1月5日 ドア閉めず約90メートル走行
②5月2日 赤信号見落としとポイント操作誤り
③9月2日 朝のラッシュ時にドア開き走行
【インシデント】5件
①2月23日 走行中にドア2回開く
②3月8日 故障車両と後続車をつなぐ連結棒外れる
③6月21日 ビアガー電でドア開いて走行
④7月1日 赤信号見落とし
⑤10月2日 銀座通りとの交差点で赤信号見落とし
【走行トラブル】3件
①5月10日 健軍町電停でドア開き走行
②5月13日 赤信号見落とし
③5月20日 行き先間違え運行
【人身・物損事故】4件
①2月18日 歩行者と接触(死亡)
②3月25日 歩行者と接触(けが)
③10月8日 交差点でトラックと衝突
④10月17日 電停付近で自転車と衝突
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