パリオリンピックで初めて採用され、注目を集めたブレイキン。この競技で、世界3位になった中学生が北九州市にいます。

世界ユースブレイキン選手権で銅メダルを獲得した中学生

南小倉中学3年の野口姫乙さん、ダンサーネームはHioです。

主な練習場所は自宅のリビング。練習のスペースを確保するため、テレビ以外の家具は一切ありません。

父・将吾さん「テーブルもないし、ソファもないし、練習の場になっていますね、いまリビングが」

母・千香予さん「玄関に立てかけてあったのがテーブルです。またいつか使おうと思って」

Hioさんは、両親と姉、弟の5人家族。両親は全くダンス経験がないそうですが、姉の姫乃(ひの)さん、弟の彦丈(ひろ)さんもブレイキンのダンサーです。

母・千香予さん「小さいときはよく3人で踊りよったね」

父・将吾さん「普段はHioが一番よくしゃべって、周りを盛り上げてくれる感じですね」

カメラを前に緊張していたHioさんですが、9月28~29日に、中国で行われた世界ユースブレイキン選手権では、38か国200人以上の選手が参加した中で、堂々の銅メダルを獲得しました。

Hioさん「予選を踊ったあとも、大丈夫かなと不安だったんですけど、自分で気合いを入れて、一番印象にあるのは、楽しく踊れたことかなと思っています」

Hioさんが、ブレイキンに出会ったのは、小学3年のとき。それまで習っていた体操のおかげもあって、ダンスでも見事なバランスを披露します。

ディレクター「筋トレとかはしないんですか?」

Hioさん「練習終わりに腹筋を5分間するだけです。筋肉痛になるのがイヤなので」

憧れは五輪初代女王

Hioさん「オリンピックにも出場していたAMIさんがめっちゃかっこいいなと思っています」

Hioさんが憧れるのは、パリオリンピックで、初代女王となったAMIこと湯浅亜実。

Hioさん「全部できて音に乗って楽しく踊っているところ(がすごい)。私も頑張ろうと思います」

とにかく負けず嫌いだというHioさんは、一日におよそ5時間、ダンスの練習に励みますが、勉強もおろそかにはしません。

Hioさん「学校帰ってきてからは結構忙しくて、練習をしたら夜の9時とか10時とかになっちゃうので、そこからご飯とか、やることを終えて、宿題して寝ます」

ディレクター「寝るのは何時くらい?」

Hioさん「(深夜)1時とか(笑)」

ディレクター「将来の夢は?」

Hioさん「将来は、ダンサーとしても頑張っていきたいんですけど、マクドナルドとかで働いてみたいなって、ミスタードーナツとか」

溢れるブレイキン愛と家族の支え

学校の文化発表会で制作した作品は、自分らしさを追求し、ブレイキンをテーマにした屏風絵。さらに、自分の机の目立つところには、自ら書き出したブレイキンの課題がずらり。ただ、中央には、ある人からのメッセージが…

ディレクター「お母さんからのメッセージを張っているんですね」

Hioさん「一番勇気もらえるので、見えるところがいいなと思ったので、見えるように入れています。お母さんは、いろいろ食事とかにも気を使ってくれたりとか、応援してくれる」

母・千香予さん「遠征のときに、お弁当を作って、メッセージを張るようにしていて、メッセージは、『捨てていいよ』って言うけど、いつも携帯のスマホカバーに入れて、持って帰ってきてくれる」

家族の支えも力に、より大きな世界に羽ばたこうとしている、まだまだ伸び盛りの中学3年生。Hioさんの目標は…

Hioさん「いろんな人が楽しいなと思ってくれるようなダンスが踊れるように頑張ります。世界一も目指しているんですけど、自分が楽しいと思えるダンスを踊りたいです」

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