東京・日の出町で、寺が所有する太陽光発電施設から銅線ケーブルが盗まれました。防犯カメラの映像からは、わずか4分で大量のケーブルを盗み出す様子が浮かび上がります。

被害に遭った雲龍寺 住職
「(Q.実際に現場を見たときに、一番最初に思ったこと)やられてしまったかっていう」

がっくりと肩を落とす、寺の住職。今年5月、窃盗被害に遭いました。

その日の防犯カメラ映像。寺が日の出町に所有する太陽光発電施設です。

画面中央で人影が2つ。ゆっくりと歩いてきます。別のカメラには、2人が強引に柵を開ける様子が。数分後、犯行グループのものとみられる1台の車が敷地に入ります。

それぞれ駆け上がった坂道の先には、発電施設があります。わずか4分後、車だけが走り去りました。

このときに銅線を盗んだ疑いで逮捕されたのは、タイ国籍のウェイチェークー・プリチャー容疑者(24)ら男4人です。“電光石火の犯行”にもかかわらず、持ち去られたケーブルはおよそ840メートル、193万円相当に上ります。

住職は…

被害に遭った雲龍寺 住職
「夜中の犯行、午後11時半くらいと聞いていますけども、用意周到というか、ささっと持っていかれた。一本一本が銅線で太かったと思うけど、これをきれいに切っていますので、それなりの専門の道具で切ったのかなと」

ウェイチェークー容疑者は、警視庁の取り調べに。

ウェイチェークー容疑者
「自分がリーダーで、90件くらい銅線窃盗している」

実は、今回逮捕された別の男は8月にも群馬県の施設で銅線ケーブルが盗まれた事件で逮捕されていました。警視庁はウェイチェークー容疑者ら犯行グループについて、栃木県や福島県などで起きた同様の事件で1億円を超える余罪があるとみて調べています。

被害に遭った雲龍寺 住職
「人の物を盗んで何が楽しいのか、辛い思いはないのかって。『悪いことをしてはいけない』って子どもに教えることではございますけども、まずその根本的なことを言いたいです」

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