長野市の長野商業高校で恒例の「長商デパート」が18日から始まりました。
100回目の開催となる今年、目玉は記念の限定商品です。
「いらっしゃいませ~!」
長野商業高校で始まったのは、今年で100回目を迎える「長商デパート大売り出し」。
1916年、大正5年の「第一回全国名産品実習販売」が始まりで、企画や仕入れ、販売など生徒が自主的に運営し商業を総合的に学ぶ場です。
「社長」も、もちろん生徒です。
長商デパート社長 宮尾京華(みやお・きょうか)さん:
「『100年間の感謝を込めて…』をモットーとして活動しています」
地域や先生などの協力で長い歴史を紡いできたことに感謝し、思い出に残るデパートにしたいという願いが込められています。
毎年人気の鮮魚コーナーでは、旬のサンマを求めて大行列ができていました。
サンマを購入した人:
「今年高くてなかなか食べられないんですけど、子どもが好きなので買いました」
名物のイカ焼きにも長蛇の列が…
イカ焼きを購入した人:
「いつも(売り切れちゃうから)ないの。(買えて)よかった。若さをもらえます」
農産物のブースの目玉商品はシャインマスカット。
農産物主任 廣田奈緒(ひろた・なお)さん:
「昨年は1100円という価格設定だったんですけど、もっと沢山のお客様にシャインマスカットを食べていただきたいという思いから1000円という買っていただきやすい価格設定にしました」
100回目の開催を記念してレジ袋は今年限定のデザインに。
限定商品は他にも。
長商デパート社長 宮尾京華さん:
「今回は100回ということで記念品を3つ作りました」
1つ目は、記念切手で、第50回以降、10年おきの歴代ポスター5種類がデザインされています。
2つ目は、オリジナルクオカード。
長商デパート社長 宮尾京華さん:
「なにか記念品として残るようにしたいと思って、クオカードは取締役で考えて開発しました」
3つ目のオリジナル七味は、缶入り七味の発売から100年になる八幡屋礒五郎とのコラボで誕生。
缶に校章のフクロウを入れるなど、デザインだけでなく「家族みんなで楽しめる七味」を目指しブレンドも工夫しました。
他にも、100回記念の細工などを施した上生菓子(じょうなまがし)や、クッキーなどが並びました。
アイシングクッキーを購入した人:
「これは本当に記念になるので、ご近所に配ろうかなと思って買いました」
このほか、今年はラーメンの仕込みから生徒が担当したり、被災地を応援する物産展を開いたりするなど新たな取り組みもあります。
長商デパート社長 宮尾京華さん:
「100回という節目で、ここで終わりではなくて来年またお客様が来たいと思えるようなデパートに繋げていくことが、私たちにとって大事なことなのではないかなと考えています」
伝統を受け継ぎつつ新しさを取り入れて地域に親しまれてきた「長商デパート」は20日まで開催されます。
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