九州最大の商業地・天神に建設中の「ONE FUKUOKA BLDG.」に、シンボルツリーとなるケヤキが植えられました。天神に10メートルを超える木が植えられるのはこれまでに例がないということです。夜から朝にかけ約6時間にわたって行われた作業に密着しました。
熊本・阿蘇からトレーラーで運ばれたケヤキ
福岡市天神で、福ビル・天神コア天神ビブレの跡地に建設中のONE FUKUOKA(ワン・フクオカ)BLDG.(ビルディング)通称:ワンビル。
17日午後11時半ごろ、大木が運ばれてきました。
RKB 三浦良介記者「時刻は午後11時35分をまわったところです。ケヤキを載せたトレーラーが福岡市天神に到着しました。これから植樹作業が始まります。」
熊本県阿蘇市から約170キロの距離を運ばれて来たのは、ワンビルの南東側広場に植樹されるケヤキの木です。
西鉄 福ビル街区開発部 金子晃子係長「高さが14メートルで、重さがもともと10トンくらいありました。ワンビルのシンボルツリーにふさわしいケヤキの株立ちで大きいものを探していて、阿蘇の圃場にいい木があると聞いて見に行って、その存在感に一目惚れして選びました。」
ワンビルのデザインコンセプトは、「アーバンオアシス」ビル周辺に公開空地を設け、緑に包まれた都心のオアシスを目指しています。そのシンボルツリーとなるのが、この高さ14メートルのケヤキの木です。
「業界に入って30年 14メートルクラスは初めて」
福ビル街区建替プロジェクト JV工事事務所 船曳潤 副所長「街路樹の植樹は6メートル~8メートルクラスの木は多いんですけど、14メートルとなるとなかなかない。建設業界に入って30年以上になりますが、14メートルクラスの木を植えるのは初めての経験になります。木の枝が1本1本そんなに太くないので、枝を折ったり傷つけたりする可能性がありますから、ここはゆっくり慎重にさせていただきます。福岡の地にちゃんと根ざすように、木が生えていた故郷の熊本の阿蘇の土を持ってきています。」
見栄えよく、木の向きにこだわって
見栄えをよくするため木の向きにはこだわり、微調整を繰り返します。
10メートルを超える木の植樹はとてもめずらしく、運搬から整地まで、作業には通常の7倍以上となるのべ50人が携わりました。
午前0時に始まった作業。おわったのは6時間後、午前6時すぎです。
西鉄 福ビル街区開発部 金子晃子係長「とても存在感のあるケヤキの株立ちを植えられたので、この場所がみなさんとってもシンボルツリーとして愛される場所になったら、いいなと思います。」
「映えると思います」
朝になり、天神の街には続々と職場などに向かう人がやってきました。植えられた木は、出勤中の人の目にどう映ったのでしょうか。
「大きいですね」
「ビルが新しいので映えると思います。」
「これからまだ大きくなっていくのが楽しみですね。お客さんがいっぱい来ると思うので、賑わっていいんじゃないでしょうか」
「天神ビッグバンでビルができたんでしょうけど、それと共に緑が増えたらいいなと思いますけどね」
木の周辺はベンチも
ワンビルの開業は来年4月24日。シンボルツリー・ケヤキの周りにはベンチが置かれる計画です。
西鉄 福ビル街区開発部 金子晃子係長「4月の開業に向けて、半年ぐらいかけて徐々に枝が広がっていくと思います。足下がベンチになる予定なんですけど、”天神のオアシス”として、待ち合わせや憩いの場としてみなさんに活用していただきたいと思っています」
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