2004年に新潟県で発生した中越地震から10月23日で20年を迎えます。
シリーズ「20の記憶」。2回目は大きな課題を残した全国からの支援物資です。

中越地震では全国からダンボール箱数十万個分の支援物資が寄せられました。
1年経っても長岡市には、10トントラック100台分が残されていました。そのほとんどが古着でした。

【記者リポート】
「こちらは子ども服が入っています。だいぶ汚れていますね。洗濯をせずに送ったものです」

民間の倉庫で保管していたため、月に72万円の税金が投じられていました。

【長岡市の担当者】
「災害用の物資は“送料免除”という仕組みもあり、気軽に送りやすい…」

長岡市の倉庫では連日、ボランティアが古着の仕分けに追われました。
傷みが少ない衣類はパキスタン地震の被災者へも送られました。

【ボランティア】
「もったいないですよね。パキスタンに送っても、残りは捨てる方が多いのかな…」

中越地震は、支援物資のあり方に大きな教訓を残した災害にもなりました。

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