第2次世界大戦後、旧ソビエト軍によってシベリアに抑留され、現地で死亡した男性の遺骨が、17日に北海道オホーツク地方の佐呂間町の家族のもとに返還されました。
道職員「渡井良明様のご遺骨でございます」
無言の帰宅となりました。
出身地の佐呂間町に戻ってきたのは渡井良明さんの遺骨です。道の職員から、町内に住む弟の靖夫さんに手渡されました。
渡井良明さんの弟・靖夫さん
「きょう、こんなに嬉しい日が来るとは夢にも思ってもいませんでした。兄がシベリアから帰ってきました…感無量です」
陸軍兵として、旧満州の陸軍病院に赴いていた渡井さん。終戦後は旧ソビエト軍によってシベリアに抑留され、1946年4月に亡くなりました。
当時26歳。その後、ハバロフスク州内の墓地に埋葬されました。そして2018年8月、政府が遺骨収集事業の一環として、ロシア極東のハバロフスク地方で行った現地調査で遺骨を発見。
日本でのDNA鑑定の結果、渡井さんと特定されました。
渡井良明さんの弟・靖夫さん
「これからは家のお墓に入って両親、兄弟と昔話でもしてほしい」
ただ、国の遺骨収集事業は、新型コロナの発生やロシアのウクライナ侵攻によって2020年以降、行われていません。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。