米軍横田基地(東京都福生市など)で8月、発がん性の疑いがある有機フッ素化合物(PFAS=ピーファス)を含んだ汚染水が基地外の福生市などに流出した恐れがあると米軍が明らかにした問題で、都と基地周辺6市町でつくる連絡協議会は17日、防衛省に対し、流出地域の地下水への影響を調べるよう要請した。

米軍横田基地(資料写真)

 防衛省北関東防衛局が16日、米軍側から提供された情報として、協議会に流出が疑われる場所などを伝達。協議会は情報提供が不十分だとして、改めて防衛省に対応を求めた。要請で「貯水池の処分方法、長期的な対応策の具体的内容が示されていない。また、国の責任で周辺環境への影響や、米軍の取り組みの確認が行われていない」と指摘した。  基地内への立ち入り調査の申請について、都の基地対策の担当者は「(今回の要請を受けた)国の対応状況を踏まえて必要な対応を検討していく」とした。  漏出事故は8月30日に発生。豪雨の影響で消火訓練場の貯水池からPFASを含んだ汚染水約4万7000リットルがあふれ出し、基地外に流出した可能性が高いことを初めて米軍が認めた。(松島京太) 

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