15日公示された衆議院選挙は17日で3日目。ニューズナウでは県内4つの選挙区の候補者を紹介しています。2回目のきょうは鹿児島2区です。

鹿児島2区は鹿児島市南部と南薩、奄美群島です。

参政党・新人の矢竹ゆかりさん、共産党・新人の松崎真琴さん、無所属・前職の三反園訓さん、日本維新・新人の辻健太郎さん、自民党・比例九州前職の保岡宏武さんの5人が立候補しました。

保守分裂に新人3人が加わる激戦となっています。

矢竹ゆかり候補(参政・新)

(第一声)「他の候補者よりもずっとずっとこの日本のことを思い立ち上がっている」

参政党・新人の矢竹ゆかりさんは北九州市出身の61歳で保険代理店を営んでいます。国政選挙への挑戦は今回が初めてで、2区を地盤とする参政党の地方議員の支援を受けながら、鹿児島市や南薩をまわっています。

(矢竹ゆかり候補)「選挙楽しいよ、だってみんなの声が聞けるから。顔見たら分かる、国民、県民が何を求めているか、私たちに何をやってほしいのか本当にわかる。現場主義だから」

消費税の減税や、選択的夫婦別姓の導入反対などを挙げ、ほかの政党への批判票の受け皿として、支持拡大を目指します。

(矢竹ゆかり候補)「普通の主婦が今回、国民の疲弊している日本をどうにかしてほしいという声が聞こえる、そのために立ち上がったので。まず賃金を上げていくこと、消費税をゼロにしていくことが訴えたいこと」

松崎真琴候補(共産・新)

(第一声)「平和に暮らしていける、そんな未来を子どもたちにつないでいこうではありませんか」

共産党・新人の松崎真琴さんは熊本出身の66歳です。元小学校教諭で、県議を4期務めました。国政選挙への挑戦は今回で3回目です。

15日の公示日は奄美大島に渡り「格差を是正し希望ある暮らしが必要」と訴えました。

(松崎真琴候補)「お腹がすいているうちは大丈夫」「政治の責任でどこに住んでいても同じようにちゃんと生活が営める、安心して暮らせる、医療や介護もある、そんな地域にしないといけないと思う」

県内4つの選挙区で唯一の共産党公認候補で、「軍拡によらない対話による平和外交」や、物価高対策として消費税引き下げを主張しています。

(松崎真琴候補)「格差と貧困が広がっています。石破政権はこれを引き継ぐと言っている。これでは国民の命と暮らしを守る政治は実現できないと考えている。暮らしを守っていく、平和を守っていくのがどの政党なのか誰なのか、そのことをしっかりと訴えて頑張っていきたい」

三反園訓候補 無・前(1)

(第一声)「一生懸命頑張って新しい風を吹かせて日本の政治を必ず変えてみせる」

無所属で前職の三反園訓さんは指宿市出身の66歳です。知事を1期務めた後、前回、自民党現職を破り初当選しました。自民党会派に籍を置いて保守系無所属として活動してきました。

15日の公示日は地元の指宿市など南薩エリアを回りました。

(三反園訓候補)「畑の中でさつま芋、オクラ、スナップエンドウ、お茶をつくりながら生活している。生産農家と思いを一つにしながら政治がしっかりして農業を発展し守っていかないといけない」

自民党県連に公認候補の推薦を申し出たものの叶わず、「草の根」で観光や農業振興などを訴え、支持拡大を目指します。

(三反園訓候補)「国民の声を聞こうと思ってたくさんの人に会いました。年金、介護、子育て支援、物価高の問題、様々な問題ありますから、もっと政治がやらないといけないことがたくさんある。国民にこたえる政治にしたいとそういう思いで出馬した」

辻健太郎候補(維新・新)

(第一声)「テクノロジーとともに広げていく、日本の未来を鹿児島からつくる」

辻健太郎さんは奄美市出身の38歳で、経営コンサルタントです。前回、比例東京で落選し今回はふるさと奄美市を含む2区から立候補しました。

今年の夏から自ら出演・撮影・編集した広告を動画投稿サイトに掲載し、認知度アップを図ってきました。

(辻健太郎候補)「(自身に)興味を持っていただいていることに対し私自身が何を投げられるか。本当にこの人は何ができる人なのかということを12日間で証明していかないといけない。そこを一生懸命やる」

6歳の子どもを育てる父親で「デジタルの力を積極的に活用し教育格差をなくしたい」と訴えます。

(辻健太郎候補)「自分の中で教育無償化は当たり前。教育格差は明らかに存在するので、IOTおよびICTを利用し、教育の質の改善にも積極的に取り組んでいかないといけない」

保岡宏武候補 自民・比例前(1)

(第一声)「地方創生を進める経済的基盤を固める、何が一番大事か、農林水産業」

自民党・前職の保岡宏武さんは鹿児島市出身の51歳です。前回、比例九州で初当選し、去年、2区の支部長に就任しました。

三反園さんとの公認争いで友好団体の推薦決定が遅れるなど影響が出ましたが、指宿市の出陣式には地元市議やJA職員などおよそ140人が集まり組織戦を展開します。

(保岡宏武候補)「2期目は地元に入って1つ1つ話を伺いながら政策でどうサポートできるかをやっていきたい」

農林水産業の稼ぐ力を上げ地方創生を目指すとともに「政治とカネの問題で揺れる自民党の改革にも取り組む」と訴えます。

(保岡宏武候補)「自民党が変わっていく、変えるのは私たち令和の時代の議員。私はあと15年、20年そのスパンで地元に暮らして子育てして皆さんと一緒にこの地域のことを考えていける政治家だと訴えたい」

南北およそ500キロと4つの選挙区で最も距離が長い2区。前職2人の保守分裂に、野党新人の3人が割って入る激しい戦いとなりそうです。

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