都道府県魅力度ランキング。もはや最下位が定位置と化してきた茨城県でしたが、今年は違いました。
なにが起きているのか調べてみると…茨城に新たな魅力が次々と生まれているようなんです。
■茨城県が“魅力度”最下位脱出 発信力アップで45位「埼玉に勝った」
今年で16回目、毎年恒例となった「都道府県魅力度ランキング」で埼玉県を超え、45位になったのは、なんと茨城県。これには県民も…
茨城県民
「45位!上?すごい、すごい。(埼玉)超えた?魅力度超えた?埼玉より勝ってる?」
季節ごとに違う顔を見せてくれる「ひたち海浜公園」に、野菜や果物など収穫量日本一のものがたくさんある茨城県。
魅力があるにもかかわらず、これまで16回中12回が最下位。そこで茨城県は、観光PRに力を入れた結果、最下位から抜け出すことに成功したんです。
さらに魅力を発信しているのが、東京・銀座にある茨城県のアンテナショップ「IBARAKI sense」。おすすめは…
IBARAKI sense 宮﨑実奈子店長
「アンコウの肝を使ったあん肝ラーメンです。あん肝がたっぷり入っていて、地元のお味噌と調合したおいしいスープで濃厚ですね」
ほかにも、笠間の栗を使ったパフェなど、魅力的なグルメが揃っています。魅力度ランキングが45位にアップした茨城県。この勢いは、まだまだ続きそうです。
■“魅力度”46位 埼玉の魅力は? 埼玉県民「特にない」
埼玉県民
「ヤバイじゃん、46位。(茨城県の)海強いと思う、私たちも行くもんね。そっちまで行かないと海ないもんね。大洗(海岸)も行くしね」
茨城は「海があるから強い」と話します。ランキングが低いことについては…
埼玉県民
「昔の人が“ダサいたま”って言ったからでしょ、きっと。住めば都よ」
埼玉県民におすすめの名物を聞いてみると…
埼玉県民
「“大宮ナポリタン”を売り出しているから、大宮はナポリタンの街なので」
Nスタでも取材した「大宮ナポリタン」。「伯爵邸」のナポリタンが有名で、この大盛りが特徴です。
埼玉県にも魅力はたっぷりありそうですが…
埼玉県民
「埼玉って特にないでしょ、都会でもないし、田舎でもないし」
「お店もいっぱいあるし、駅の周りもすごく賑やかで、賑やかな魅力ある街を茨城より下なんて」
茨城よりランキングが低いことにショックを受けている人もいました。
■茨城を“カリフォルニア”のようなリゾートに?県も助成するプロジェクト
熊崎風斗キャスター:
茨城県は今回、“魅力度ランキング”で45位になりました。
10月3日には地球の歩き方「茨城」が発売されています。地球の歩き方の茨城担当者によると、「海・山・ご当地グルメ、なんでもそろっている。体験系アクティビティなども増えて最近はリゾート化している」ということです。
4月には、大洗町に関東初のビーチグランピング施設「Sugar Beach Oarai」がオープンしました。オーシャンビューで、大洗サンビーチまで徒歩0分、すぐに海で遊べるという施設です。
北茨城市に9月にオープンした五浦 幽谷隠田跡温泉も話題になっています。チームラボ初のグランピング施設です。源泉かけ流しの温泉などもあり、非常に人気になっているということです。
リゾート感満載のグランピング施設が増えている背景に、2019年に茨城県が策定した「ひたちなか大洗リゾート構想」があるようです。観光拠点として期待し、チームラボの誘致などに補助金を出すなどしています。
ほかにも、阿字ヶ浦の海岸では「イバフォルニアプロジェクト」という、茨城県をカリフォルニアのような町にしようというプロジェクトもあり、こういう構想が進んでいる最中だということです。
■シン・いばらきメシ 総選挙2024 おいしい部分が詰まったモンブラン
井上貴博キャスター:
メロンや納豆、ビール、レンコンなども有名で、ポテンシャルはあるように思います。
高柳光希キャスター:
私は茨城に中継などで行きますが、魅力がないというイメージはありません。
熊崎キャスター:
食の魅力も充実しています。番組でも紹介した宿泊施設の若旦那のグループ「いばらき若旦那」も応援している「シン・いばらきメシ 総選挙2024」が開催されました。県内44市町村が参加して新たな茨城グルメを発掘するというものです。
「いばらき若旦那」が「行列がすごすぎて僕らは食べられませんでした」というのが、スイーツ部門でグランプリ、小美玉市の「ダイヤモンブラン」です。こだわった点はどのような部分でしょうか?
小美玉ふるさと食品公社 木村智信さん:
茨城県の名産品のさつまいもの焼きいも、干しいもをクリームに使用し、全部いもづくしにして、筑波山を模して作りました。
熊崎キャスター:
毎年2月、10月にみられるダイヤモンド筑波をモチーフにしているそうです。上にのっているマカロンは福来みかんを練りこんでいて、茨城県のおいしい部分が詰まっています。
小美玉ふるさと食品公社 木村智信さん:
ネーミングなども含めて(構想に)半年ほどかけて考えて作りました。
ホラン千秋キャスター:
さつまいもの部分は甘いのですが、マカロンにほろ苦さがあるので甘さも引き立ち、アクセントにもなって、すごく美味しかったです。
■「茨城県が納豆のように粘り強く努力したから…」埼玉県知事もコメント
熊崎風斗キャスター:
埼玉県の大野元裕知事は、「茨城県が納豆のように粘り強く努力されたからだと思います」とコメントしました。
2年連続日本一の「あまりん」や埼玉オリジナルの「彩玉」など埼玉にも魅力あるということですが、「全国に魅力が届いておらず残念です」としています。
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