空手の「形(かた)」で東北大会三冠を果たした高校生がいます。高校最後の大会、監督と約束した全国大会上位入賞を狙います。
空手の「形」とは
空手の「形」は、攻撃と防御の技をどれだけ正確にこなせるか。美しさと力強さが融合する演舞で競い合います。
村田高校・空手同好会に所属する角田市出身の玉手一樹選手、3年生です。
村田高校 空手同好会 玉手一樹選手:
「形の魅力は、迫力と気迫、キレやスピードパワーだと思います」
玉手選手が空手を始めたのは3才の時。
きっかけは父親だった
玉手一樹選手:
「お父さんが(空手の)道場をやっていたので、気づいたらやっていました」
稽古では厳しい父親ー。しかし、試合で勝ったときはいつも優しい言葉をかけてくれました。
玉手一樹選手:
「はじめて大会に勝ったときに”よくやった”と言われて、自分の頑張りのおかげだよって、それが一番嬉しかった」
勝つ喜びを知り力を磨いてきた玉手選手。しかし、選んだ高校は、空手部の無い村田高校でした。
なぜ空手部のない高校に…?
玉手一樹選手:
「顧問の安住監督は元世界チャンピオンで、世界チャンピオンに教わりたいと思い村田高校に入学を決めました」
元、組み手の世界チャンピオンだった、現在教員の安住敏克監督。3年前まで陸上部の顧問でした。しかし、自分に空手を教えてほしいという玉手選手の心意気を買い、村田高校空手同好会を発足させました。
村田高校 空手同好会 安住敏克監督:
「体の線が細かったので、形にしても組み手にしても体を作らないとパワー負けするので食トレをさせました」
1日4食から5食でどうなった?
玉手選手は、1年目から休み時間を利用して1日4食から5食を日課としパワーをつけてきました。
玉手一樹選手:
「食べられないのはどうしようもないと思っていた。でもいっぱい食べろって言われたので頑張って食べて体重が増えました」
入学時55キロだった体重は3年間で75キロまで増えました。
安住敏克監督:
「元々『形』はきれいでしたので、きれいに力強くより良い形を打てるなと思って練習しました」
持ち前のセンスとスピードにパワーが加わった玉手選手は、東北大会で3冠を取るまでに成長しました。
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