青森県十和田市の新渡戸記念館が、老朽化した施設の改修工事の費用を募るためにクラウドファンディングを開始しました。目標金額は1000万円です。
十和田市の新渡戸記念館は2025年、前身の新渡戸文庫を含めて100周年を迎えます。これを節目として新渡戸家の歴史を伝え続けようと、16日にクラウドファンディングの開始を発表しました。
施設には新渡戸稲造の遺品と、祖父や父が行った三本木原開拓についての資料など約8000点が展示されていますが、老朽化による建物の改修工事が必要としています。
新渡戸記念館 新渡戸 常憲 館長
「地域にとっても日本にとっても貴重なものであることは多くの方がご存じの通りです」
記念館は、2015年に市が耐震強度不足を理由に条例で廃館を決めましたが、新渡戸家側が撤回を求め提訴しました。その後、市との和解、施設の安全性の確認を経て2024年7月に民間の博物館として再び開館しました。
新渡戸記念館 新渡戸 常憲 館長
「常に地域に愛され、そして世界に通ずるわたしたちの博物館。これをモットーに、今後も一生懸命、町のために尽くせれば僕にとっては何よりのこと」
クラウドファンディングは10月16日~12月13日まで受け付けていて、目標金額は1000万円ということです。
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