15日に公示された衆議院選挙。ニューズナウでは鹿児島県内4つの選挙区の候補者を紹介していきます。1回目は鹿児島1区です。
鹿児島1区は、鹿児島市北部、桜島、それに三島村と十島村です。
参政党・新人の昇拓真さんと、自民党・前職で4期目を目指す宮路拓馬さん、立憲民主党・比例九州前職で8期目を目指す川内博史さんの3人が立候補しました。与野党の激しい選挙戦となっています。
昇拓真候補(参政・新)
(第一声)「いまの政治に不信感あるんじゃないか、このままの政治を続けていていいのか。変えるために投票したい政党がない、なので自分たちで作った政党、それが参政党」
参政党・新人の昇拓真さんは大阪市出身の34歳で、大阪で家電の買取などを行う会社を経営しています。
父親が鹿児島県瀬戸内町の出身で、おととしの参院選で鹿児島選挙区から立候補し落選しましたが、4万7000票あまりを獲得しました。参政党は今年4月、鹿児島市議選で初めて議席を獲得しました。
(参政党・大原葉鹿児島市議)「鹿児島のためなら、いつでも僕は鹿児島のことを思っていると、そういう気持ちで今回戻ってきてくれた。鹿児島のため、国民のために戦ってくれる」
若者の政治参加を促そうと訪れたのは、鹿児島大学でした。
(演説)「一番若い、34歳でも。一番みなさんと年齢が近い。だからこの政治の大事さを訴えたい」
「若者が未来の社会を動かす」として、16歳以上の選挙権や消費税の減税など、党の政策について対話しながら伝えました。
(学生)「どう変えたい?」
(昇拓真候補)「いま投票権18歳からだが、16歳まで下げようと訴えている。若者がこれから日本をつくっていくので」
(20代大学院生)「(既存政党を)支持しても日本は変わらないと思っているので、変えるなら新しいことをしている新しい政党がいいのではないかなと」
ようやく一息つけたのは午後2時前。好物のエビフライで英気を養います。
(昇拓真候補)「参院選のときから応援しているという人もいて、すごく久しぶりの鹿児島。楽しい」
党のキャッチコピーは「日本をなめるな」。国政政党となり、既存の党への批判票や新たな受け皿としてどこまで票を奪えるのか。SNSも駆使しながら、支持拡大を目指します。
(昇拓真候補)「失われた30年と言われている現状。これを40年50年にするわけにはいかない。新たな選択肢として参政党という政党が生まれているということを、本当に県民の皆さんに知っていただいて、政策をしっかり見て判断していただきたいとは思っている」
宮路拓馬候補 自民・前(3)
(第一声)「まず政治への信頼を回復する。裏金問題を受けて、大きな批判が寄せられた。信頼回復の最前線で戦ってまいりたい」
4期目を目指す自民党の宮路拓馬さんは、南さつま市出身の44歳です。元総務省の官僚で、2014年に比例九州で初当選し、3年前の前回、「選挙区」で初めて勝利し、3期目の当選を果たしました。公明党の推薦のほか、農業団体などからも支援を受け、組織戦を展開しています。
(JA鹿児島県経済連 柚木弘文会長)「鋭意、農政問題にも取り組んでいる。ぜひまた永田町に行って、鹿児島に対する熱い熱い思いで、いろんな政策を組んでいただきたい」
(選挙カー)「44歳、改革と挑戦。ありがとうございます」
キャッチフレーズは「若い力で改革と挑戦」。女性が活躍できる社会や夫婦が別の姓を選べる制度の実現などに取り組み、「多様で公正な社会」を目指して活動してきました。
(演説)「性別に関わらず、障害の有無に関わらず、活躍できる社会。多様で公正な社会です。これまでぶれずに訴えてきました」
(宮路拓馬候補)「自民党っぽくない、政治家っぽくないという言葉が、自分にとっては誇り」
(40代会社員)「男女平等とか人口が減っていくことへの危機感を訴えている姿が、若い世代という感じで共感しやすく応援している」
選挙戦初日、転倒するハプニングがありましたが…。
(宮路拓馬候補)「派手に転んだ。ハハハ」
(支援者)「七転び八起だから」
15日は桜島を含めた選挙区内の旧4町すべてを回りました。
(宮路拓馬候補)「こだわりがあって。地方創生って言ったけど、本当に人口が急減するところでこそ問われるものだから、大事にしたい」
人口減少対策が訴えの柱の一つです。
(宮路拓馬候補)「海外から人や投資を呼び込み、人口の減少をカバーする。若手世代、責任世代、責任政党の一員として、しっかりとした人口減少対策を講じていく。それが問われている」
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