今回の衆院選で争点の1つになっているのが物価高対策です。候補者はどんな政策で打破しようと考えているのか、現状と合わせてお伝えします。
ここ1か月、RKKは小売りの現場で物価高の取材をしてきました。
野菜も…。
買い物客「尋常じゃないぐらい高くなっているので、うち子どもが三人いるんですけど、なかなか野菜を食べさせられないなと感じています」
そして納豆も。
スーパーみやはら 橋本憲明営業本部長「10月1日から納豆が1パックあたり10円ぐらい上がっています」
今年に入って1万品目以上が値上がりしていて、物価の影響を差し引いた実質賃金は今年5月まで26か月連続で減少しました。
買い物客「もう私主婦やっていけません、大変です」
「今はなんでも高い」
今回、物価高に対峙する大家族の、買い物に同行させてもらいました。
橋口さんファミリーがやってきたのは熊本県御船町にある会員制スーパーです。
橋口さんは妻と1歳の娘のほか、両親と3人の妹の合わせて8人で生活しています。
大家族とあってどうしても食費がかかってしまいます。
橋口さん「家族の人数が多いのでここでまとめて買った方が安く済む」
橋口さんの母「今高いよね。なんでも。前よりは」
橋口さんの弟「2年前はこんだけ安かったのにと感じますね」
橋口さんファミリーはまとめ買いすることで物価高を乗り切ろうとしています。
橋口さん「冷蔵庫がスカスカになるまで無くして、一気にまた満杯にしてというのを繰り返しています」
そんな橋口さんファミリー、今回の選挙では物価高対策に注目しています。
橋口さんの弟「値段気にして買うのは買えるものも限られてくるので、できれば安くなった方が色んなものに手を出せるのでそっちの方がいいかなと思います」
〈熊本1区〉候補者の物価高対策
物価高対策について熊本1区の候補者の考えです。
立憲民主党・新人の出口慎太郎(でぐち しんたろう)候補は3人の子どもの父親。取り組みたいと訴えるのは賃上げや労働環境の整備です。
立憲・新人 出口慎太郎候補(42)「非正規の方たちの正規化をはじめ、賃金を上げてしっかりと物価高対策を訴えていきたい」
賃上げで可処分所得の引き上げを実現し子育て世代の支援に繋げたい考えです。
自民党・前職の木原稔(きはら みのる)候補は、物価高を「日本が成長する通過点」と位置づけ、物価高以上の賃上げを実現し、個人消費を拡大させたい考えです。
自民・前職 木原稔候補(55)「成長と分配の好循環、これがようやく結実をし始めてきたなというこの流れを止めてはいけないなと」
困窮者や物価高に苦しむ産業については支援したいとしています。
参政党・新人の重松貴美(しげまつ たかみ)候補は農業をはじめとする一次産業を支援し、輸入に依存しないことが物価高対策になると主張します。
参政・新人 重松貴美候補(35)「食料自給率が今日本全体で38%と年々右肩下がりなんですけど、そこをしっかりと日本の食料自給率を上げていくというところを政策として訴えています」
その上で、重松候補は減税と積極財政で消費を促したい考えです。
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