先日まで佐賀県で行われた国民スポーツ大会。その国スポで今年、公開競技として採用されたのが「エアロビック」です。家族との約束を胸にこの競技に出場した女性を取材しました。

濵田夏穂さん(27)。佐賀県で行われた国民スポーツ大会の「エアロビック」に県内で唯一出場しました。

(濵田夏穂さん)「『絶対に国体に出るね』と父と約束。この夢だけはかなえたい」

「エアロビック」はエアロビクスを競技として発展させたもの。曲に合わせ、ステップや技を披露し、採点する競技で世界大会もあります。

夏穂さんは小学2年生の時妹と一緒に始めました。

(濵田夏穂さん)「運動が嫌いで、本当はやりたくなかったが、一番のめり込んでしまった」

競技の認知度が低いため県内の競技者は数えるほど。妹が競技を辞める中一人、家で練習を続けました。

(濵田夏穂さん)「指導者としてエアロビックをずっとしたい、それが小学校の頃からの夢」

高校卒業後、一度は就職したものの情熱は冷めず、20歳で再出発。アルバイトをしながら指導者の道へ。

そんな夏穂さんの将来を心配していたのが父・純一さんです。

(濵田夏穂さん)「反対はしていた、エアロビックをする暇があるなら、仕事など他にすることがある、最後まで思いを伝えたときに父は『やるからには国体を目指しないさい』と」

一番の理解者として最後は背中を押ししてくれた父。しかし…。

(濵田夏穂さん)「つらいとき、いつも父の笑顔が。国スポの出場で父がもっと笑ってくれたら」

夏穂さんはブロック予選を突破、この夏、父との約束の舞台に立ちました。

(濵田夏穂さん)「最下位というのはわかっていた。ありのままの自分を姿を見せたい」

選んだ曲は「レット・イット・ゴー」。得意とするステップで今の自分を思いっきり表現しました。

(濵田夏穂さん)「緊張はしたけれど、自分にとっては成長できる1分20秒間」

Q.父への報告は?
「いってきたよ。応援ありがとう、これからも頑張るねと伝えました」

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