洋菓子店「シェ・タニ」が販売した商品の賞味期限を巡る問題で、熊本市保健所が行政指導を行いました。

熊本市保健衛生部 福田敏則部長「科学的・合理的根拠なく賞味期限を表示する等の不適正な表示をして一般消費者に販売したことを確認しました」

行政指導を受けたのは、熊本市東区に本社を置く洋菓子店の「シェ・タニ」です。

熊本市保健所によりますと、シェ・タニは2023年12月から今年9月までに販売した「アマンドショコラ」について、賞味期限を設定するために必要な品質検査を行わずに約1年間の賞味期限を設定していたということです。

この期間に、市内5つの店舗とオンラインで少なくとも1027個を販売していました。

保健所の調査では、実際には行っていない検査を、ほとんどの従業員が「行われた」と思い込んでいて、中には「類似の商品を参考にして賞味期限を設定したのではないか」と話す従業員もいたということです。

市保健所はシェ・タニに対して不適正な表示の是正や食品表示に関する責任の所在を明確にするよう指示し、10月15日までに報告書の提出を求めています。

保健所によりますと、これまでのところ健康被害は報告されていないということです。

シェ・タニはRKKの取材に対し、「内容を精査中のため、現段階では答えられない」としています。

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